竹薮の整備

   

欠ノ上(かきのうえ)田んぼの作業で、竹切りをした。3回目である。前二回は半日程度の作業だったが、今回は終わるまでと言う事で、4時過ぎまでの作業となった。9時からだから、7時間の作業時間になる。これだけの作業は久し振り。鋸作業が多かったので、腕が痛くなるかと思ったが、案外回復しているのでよかった。まだ、若い者には、とかいう訳ではないもないが、日頃身体を動かしていない人には、結構大変な作業だったと思う。しかし、みんな良く頑張った。これにはとても驚いた。竹切りと言っても、久野川の河岸整備と言う意味が強い。田んぼは、久野川の北側にあるので、本来なら、日当たりは良い田んぼである。それが対岸の木が大きくなり過ぎて、何しろ一番大きな木は長径が1mもあるほど。この竹薮混じりの林の為に、折角の美しい自然の川岸が残る貴重な場所なのに、ほとんど見えない状態になっている。

作業してくれた人の数が、20名は超えていたのではないか。作業の指導をしてくれたのは、和留沢のHさんである。そして、大勢で協力してくれたのが、「山の仲間たち」の皆さんである。こんなに有り難いことはない。田んぼ関係の参加者も、12,3名はいたのだと思うが、木を切る作業が出来るのは、石井さんのご主人と、岩越さんぐらいなので、離れて竹の作業を中心にやった。大きな木を切っているのに、何をしているのかが、わからないくらい広い場所だ。3時前ごろだったのだろうか。竹の片づけがほぼ終わりかかった頃だ。切った木の片づけをやってほしいと声がかかった。急いでいってみると、驚くほど、木が切られていた。見通しも良く、とても美しくなっている。これは素晴しい。疲れている身体に厳しいが。必死の木の片づけが続いたが、何とか明るい内におおよそ移動はできた。大変だったと思う。

この河原は富士山の形の石があるから、富士河原と呼ばれている。夏には子ども達の水遊びの場所になるそうだ。元連合自治会長の瀬戸國男さんがそういわれていた。昨日も、田んぼの参加者の子供が、一日中河原で遊んでいた。子供の姿がとてもいい景色を作っていた。整備を許可してくれた山の地主さんお二人、又地域の方々に喜んでいただけるような、環境整備に成ればいいと考えている。景観は地域全体のものだと思う。使われていることが美しい、と言うような場所になればいい。昔なら、特別に里地里山を守ると言うような事ではなく、暮らしのなかで、手入れが行われる。炭焼きがあり、薪採り、竹の方も用途は広い。竹の子を食べる。ハザ掛けの竹だけで、相当の数が必要だったはずだ。そうした暮らしがあれば、その延長で、自然に手入れが進んで、循環のバランスが取れる。それが美しい竹薮になり、河原になる。

今度は、お借りした栗林の栗の木を選定したい。選定した枝を薪として、積んでおけば良い。カマドが完成したときには大いに役立つ。温かいかまどご飯と味噌汁が食べれれば、またとない楽しみになる。あれだけ竹があるのだから、竹を上手く利用した、竹づくりの屋根が作りたいものである。小さな屋根が在るだけで、ずいぶんと違う。夢はドンドン広がるが、貴重な里地里山のポイントとなる素晴しい場所である。久野全体の宝のような場所にしたい。昔の姿をいつも考えてみる。想定していたより、はるかに作業が進んだ。これだけ多くの方の協力が得られたことがすごい。誰一人、報酬があるわけではない。ただ、あの場所を本来あっただろう姿に、戻したいと言う気持ちだけで、集まった人達だ。こうした気持ちのある、外部の力は善意であるだけに、ある意味不安ももたれる。この里山に昔から暮らしてきた人達に、安心して受け入れてもらえるような活動にして行かなくてはならない。

昨日の自給作業:ハザ掛け竿7時間 累計時間:14時間

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