健康の自己管理と内観法

   



 自分の健康は自分が作るものだ。お医者さんでも、保健師さんでもない。自分がどのように暮らすのかが重要である。健康に日々を送ると言うことは、長生きだけのことではない。その一日を精一杯に生きるためには、健康心身が必要なのだ。

 指の先にトゲがあるだけで、十分の働きが出来ない。良い一日を生きたいと思えば、自分の身体を大切にして、最高の働きが出来るように供えなくてはならない。日ごろの整備が必要なのは、身体も心も機械も同じことだ。油断して整備を怠れば、病気を呼んでしまう。

 身体の計測は欠かさない。病気になりたくないからである。病院は嫌いだから、健康診断とかはやらない。自分の身体は内観法という自己診断を、身体の内部を感じることで行う。体重、血圧、体脂肪率、基礎代謝量、心拍数、睡眠時間、などは毎日確認している。

 体内の総点検の意識を、体内に巡らせて、自己流内観法で行う。と言って気の流れというような、近代科学の及ばない世界は排除する。頭が痛いかな、胃の状態はどうだろう。昨日痛かった肩は大丈夫か。と言うようなことを、確認するという意味だ。

 自分の身体のことは一番自分が分かる。分かるためには十分な材料と、感知能力が必要になる。一日どういう生活をしたか。それによってどんな変化があったか。これを把握することが重要だ。何故体重に変化があったか。何故体重が変らないか。頭から足先まで意識を集中させてたどり、おかしな所はないか自己流の内視、内観法で行う。

 健康に関しての一般論は受け付けない。人間の身体はそれぞれである。人に良いと言うことが、私には良くないと言うことが必ず在る。それぞれに肉体は特殊なものなのだ。たばこは悪い、肥満は悪い、運動が必要。どの項目も、もっともに見えるが、1000人に3人くらいはそうでない可能性さえある。

 もちろん997人に言えることは参考には成るが、もしかしたら、残りの3人かも知れない。やってみて、自己確認するほかない。74歳まで生きてきたから、様々な体験を重ねた。その結果自分の身体に良いこと、悪い事は誰よりも分かっている。当たり前の事だ。

 両親の体質。祖父母の体質。兄弟の健康。こういうことも参考になる。自分が健康で暮らすための材料は、私自身以上には保健センターでは教えてくれない。健康オタクだから、当然のことだ。自分の心身の整備は、身体と本気で向かい合う以外にない。

 健康のために心掛けていることは。1,54キロ台の体重維持。2,適度な運動。3,朝の動禅体操。4,8時間半寝る。5,良い食べ物を食べる。6,好きなことで陽気に暮らす。だいたいそんなところだ。予定としては、あと26年生きるつもりだ。まだ健康法の結論が出るには26年かかると言うことになる。

 先ずは体重である。体重は一番分りやすい材料である。54キロ台に維持している。若い頃は45キロぐらいしかなかった。当時から思えば、9キロも増えたのだ。高校生の頃は陸上部で、過酷な練習をしていた。体力テスト10種競技のようなものでは、総合点では高校同学年300人の中では一番良かった。

 それで45キロだったのだ。身長は当時も、今も171センチで変らない。陸上競技を始めるまえも、運動好きではあった。田舎の暮らしで子供の頃から身体が鍛えられたと言うことはあったのかとおもう。中学高校と学校を病気で休んだ記憶は無いから、健康な方だったはずだ。

 体重54キロ台は痩せ気味と言える。私が最善に動けるのはこのくらいのようだ。それは増えたとき、減少したときの身体の調子を較べて、このくらいが良いという結論になった。先日身体を使いすぎたときには、52キロまで下がった。少し運動を落としたら、また54キロ台に戻った。

 2番目が運動だ。気持ちの問題で長期に学校に行かないことはあった。それで陸上部に入ることにした。むやみに練習していたら、すっきりするかと思えた。これが一生使う身体の、基礎体力の向上には良かったかも知れない。今の健康な身体は陸上部で出来たかもしれない。

 その体力があったので、開墾生活も出来た。そして開墾でさらに体力と気力が付いた。それなりに体力を使う伝統的農業をしてきたし、今も農作業をしている。どこかが痛くなるとか、疲れがとれないとか、そういうことは無い。最高の状態に整備されている。

 一月に入ってからは、毎日身体を酷使する作業を続けているが、酒を飲んで寝て、朝起きれば元気で気分爽快ではじまる。このブログを書いていられる。その体重が54キロ台である。筋肉量はそれ程ない。高校生の時などさらに筋肉量が少なかった。

 痩せた身体で、高校一番のスポーツテストの成績を残せる身体だった。どれほど練習しても筋肉が増えるようなことはなかった。腕立て伏せとか、起き上がる腹筋運動など、何時間もできた。運動したからと行って、筋肉量が増えない身体である。増えないからと行って心配もしていない。

 3番目が朝の動禅体操。これが続いている間はまず大丈夫だ。日常的な継続こそ健康の原点。動禅は運動と言うより、こころの確立。気力が健康に
は重要。動禅を行うのはお風呂に入るのと似ている。体内を洗い流すような気分になる。これで大丈夫と安心立命して、すっきりした気持ちで一日が過ごせる。

 4番目が良く寝ることかもしれない。寝ることで免疫が増強される。原発事故以来、免疫を考えるようになった。寝て居る間に身体は再生されている。よく寝るためには昼間身体を動かす必要がある。寝れないとしても、8時間半は寝床にいる。

 5番目が身体が欲する良い食べ物を食べる。納豆は自分で作り毎日必ず食べる。自家製ヨーグルトに蜂蜜と果物を入れて毎日食べる。野菜スープ。肉、魚、卵のタンパク質を重視している。菜食は身体に合わない。ご飯は少量。酒は泡盛を100ccは54キロ台の時のみ飲む。毎日の食事の内容と量に変化はない。

 6番目が好きなことをして明るい気分で活動する。社会は悪い方向に進むばかりだが、どうにもならないことは、諦めて忘れているしかない。最近はほとんどテレビを見ていない。好きなことをしていれば、明るい気分になる。笑って暮らすことが健康の源。

 その笑いは今日一日を十分に生きられたという喜びである。やれることはやったと言うことが大切。そうすれば出来ないことばかりだとしても、明るい気持ちで過ごすことが出来る。一日一枚の絵を描く。これが健康法の結論である。

 石垣島に越したことは健康に暮らすためには最善の選択だった。ともかく冬がない。1月が小田原の5月だ。身体が一年中緩んでいられる。寒さに身構える必要が無い。暖かいことで寿命が延びた事間違いなし。しかも好きな田んぼが出来る。田んぼで一日中絵を描ける。

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