のぼたん農園の田植えの準備

   


 
 「田植え」は12月8日に行う。11月10日に苗代に播種をした。昨年より一ヶ月早く、進めている。昨年は1月始めに田植えだった。さらに早めて見たらどんな状態になるか試している。もし何とか出来るとすれば、4月末に一回目の稲刈り、8月に二回目の稲刈り、11月に三回目の稲刈りになる。

 一年を通して、3回の収穫を出来るとすれば、11月10日播種になるのではないかと考え計画している。今年一応3回の収穫は出来たが、土壌の状態を良く保つことが出来なかった。自然栽培でどのように稲の活性を一年を通して維持できるかが今年の課題だと思う。

 品種は「にじのきらめき」をやることにした。この品種が石垣の気候に合っているとまでは言えないのだが、農研機構で実証実験に利用して製鋼している品種というので、作る価値はあるかと考えた。また2月に播種をするところを作り、比較実験をしてみる。


 「ひこばえ農法」では、課題になるのが「追肥」である。普通の収穫を得るためには、かなりの追肥が必要になる。この点で化学肥料を使う場合と、有機肥料で行う場合では、違う栽培の手順になる。与えた肥料が効果を上げるタイミングが違ってくる。

 今回は「基肥」として、2畝の田んぼに50キロの牛糞堆肥「よみがえり」をいれた。幼穂形成期に追肥を入れ、稲刈り2週前にひこばえのための追肥を入れてみることにしたい。入れる量は土壌の状態を見て決めたい。かなり多めに入れなければ、ひこばえは十分に育たないことは確かだ。

 また肥料分を加えるためには、アカウキクサを繁茂させることも考えなければ成らない。アカウキクサ繁茂のためのリン酸肥料の追肥も考えておく必要がある。今年は30㎝角植えと40㎝角植えと比較したいともう。比較したいともう。



 「収量」は少なくとも、管理が楽というのが、40㎝角植えである。ひこばえの場合利点はあるということも考えられる。田んぼの土壌管理を十分に行うためには、余裕のある田んぼにしておくことも利点である。コロガシが楽という意味では、40㎝植えになる。

 「田んぼまわり」からの牧草の侵入を防ぐためには、余裕を持ってまわりを歩けるだけ空けることも必要になる。畦際の草を刈るためには田んぼの周りの草刈りが楽に出来るようにしておかなければならない。3回収穫するのだから、少し無駄に感じるが、余裕のある状態は作りたい。

 11月10日蒔きの「苗代の状態」は、暖かすぎて、夜温が25度を超える日もある。育苗中最低気温が20度以下になることがない。これではどうしても苗が早すぎる成長をする。また徒長気味の生育になる。苗代のベットの高さを高くして。水をもう少し厳しくする必要があるかもしれない。

 「浸種」は湧き水の流れ出るところで行った。5日間で十分芽が伸びた。長い芽は3㎜ぐらいはあったが、まだ鳩胸の種籾もあった。一番水温が低いところと言っても、20度くらい有る。どうしても発芽が早く、種にムラが出来る。も手の打ちようがないことになる。



 苗は四週間「育苗」で弱い徒長をした形の5葉期である。播種量はかなり減らして、まばらに撒いている。330グラムを6㎡に蒔いた。それで少しでもがっちりした苗にしたかったのだが、実現できなかった。苗代には「よみがえり」の長く置いておいたものを30キロ撒いてある。

 苗の葉色を見ると肥料不足と言うことは無さそうである。

 田んぼは今年はできるだけ深く耕した。田んぼの一部に岩盤層が有り、稲が十分に生育できない。たまたま深くなりすぎて、トラックターがはまってしまった部分が、一番良く出来た結果になった。不耕起田んぼではまだ良い結果は出ていない。深く耕して、石を出すことが今年の課題だった。



 一番田んぼと二番田んぼは土壌が腐敗気味になっていて、臭いひどい匂いがするようになった。そこで水を流して、4回代掻きを行った。一回ごとに改善されて、四回目にはかなり回復したように思う。酸素を入れることで土壌が回復した。

 12月5日に田植えの「準備」を行う。7日が苗取りで、8日が田植えになる。4日の夕方4時から、田んぼの水の調整を代掻きがしやすいように行う。5日の「田植え準備」は早朝から田んぼをトラックターで耕した方が良ければ、耕す。

 トラックターの必要がなければ、9時から「田んぼの均し」作業を水牛で行う。
高い場所から低い方へ土を移動する。土の移動が出来たならば、トンボで均し作業をする。できるだけ丁寧に田んぼの均平を取る。均平がとれたならば、水を抜く。


 当日、あるいは翌日6日に余裕があれば、田んぼのまわりの「土挙げ」を行い。田んぼ周囲に「水路」を作る。「畦塗り」が必要な田んぼはこの時に畦塗りを行う。ただ昨年までの経験では、畦塗りの意味は余りないようだった。むしろ水路作りが重要に思われる。

 7日には苗取りを行う。苗取りを行い苗は各田んぼごとに分るように表示をして、溜め池に漬けておく。苗取りが終わった田んぼは、線引きを行う。一番田んぼについては苗代の苗取りが終わり次第、代掻きをし、均しを行う。畦際の直しも必要になる。

 一番田んぼについては、7日に田植えが出来ればいいが、ダメな場合は8日に行うことにする。田植えが終わった田んぼは、すぐ風よけのネット張りを行う。北風中心になるので、北風を防ぐための田んぼの北東方向をしっかりネットを張る。ここまでが7日田植え日に必ず行う作業になる。

 
 

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