佐々木ナオミ衆議院選挙あと一歩

   




 佐々木さんは、あしがら農の会の仲間である。県会議員になってからも、時間があるときには活動に参加している。今回立憲民主党から衆議院選挙に立候補した。自民党候補と一騎打ちになっている数少ない神奈川県17区である(神奈川17区小田原市、秦野市、南足柄市、二宮町、足柄上・下郡) 。
なんとしても佐々木さんに当選してもらいたい。

 あしがら農の会を作った一人である小田原市長の加藤さんが、最近の市長選でも自民党候補に一騎打ちで勝利した。小田原ではすでに反自民の票の方が多いということが分かっている。神奈川17区で野党が候補を一本化できれば、選挙で勝てるという姿を日本中に示す必要がある。

 今回の選挙は石破総理大臣が、新総理のご祝儀で、批判が高まらないうちに、ともかく急いで解散をした。当初は石破氏への期待感もなかったわけではないが、日に日に石破氏の支離滅裂な政策が見えてきた。自民党の傍流にいたときの発言とまるで変ってしまったのだ。

 当選した議員のパー券裏金事件の解明をしないということがはっきりした。選挙が禊で終わり、と言い出したのだ。公認しなかった候補も当選すれば、自民党に復帰して、役職にもつけるとまで言い出したのだ。これにはあきれてものも言えない。総理大臣になる前の石破氏はどこに行ったのだ。石橋も鵺に取り込まれた。

 石破氏は野党には政策がないと批判をした。「日本維新の会や立憲民主党はどんな政権を作ろうとしているのか。外交・安全保障、社会保障、農業政策が全然わからない」 と応援演説の中で発言した。自らを省みてほしい。機会があったにもかかわらず、農業政策を明確にしないで解散したのはどこの誰だ。

 佐々木ナオミさんは20年近く前から自給農業を志した人だ。暮らしを変えてゆかなければならないことを、よく理解した人である。議員になってからはなかなか農の会の活動に参加は難しくなったのだが、それでも時間を割いて今でも参加してくれている。

 学校給食の地場産食材活動では、一緒にずいぶん調べ歩いた。いくらかは改善できたのだ。小田原有機の里づくり協議会の活動によって、今後有機農産物を学校給食で使おうという方向が決まった。長い時間かかったが、一歩づつ進めてくれた。佐々木さんは実に粘り強い。

 こういう生活に根差した人が一人でも国会議員になることが、日本にとって重要なことになる。私は初めて佐々木さんが市会議員に立候補した時には、後援会キャプテンということで、全力で応援した。佐々木さんは議員になっても、態度は変わらないし、偉ぶるようなところは全くない。

 普通のお母さんの一人である。心から信頼できる人柄の人だ。それは農の会の誰もが知っていることだと思う。今回の選挙は日本の分岐点になる可能性がある。明らかな脱税行為で裏金化したお金が、民主主義には必要だというのが自民党の主張だ。こんな政党支持されたら、もう日本の民主主義は金まみれということになる。

 少なくとも今回の選挙だけは自民党の候補者に投票してはならない。自民党支持者も今回は白票だろう。17区の自民党の候補者とは何回か話したことがある。初めて立候補した時に自治会で話す機会があった。農業政策について、小田原の耕作放棄地の増加について、当選したらどうするのかを聞いた。

 その回答は「当選したら勉強して、考えてゆきます。」だったのだ。呆れてしまった。国会議員になろうという人が、小田原の農業の問題点をまだ勉強していないのでは困る。用心深く尻尾を出さないようにしている賢い人であるのは確かだが。最悪の人だと思った。

 その後も国会での活動を見ると、全く期待ができない。自分の主張がない。自分の考えがない。自民党の主張を丸呑みしているだけ。いわゆる陣笠議員というやつである。雁首の数の意味しかない。今回の選挙は反自民なのか。自民なのかという選挙だ。これだけひどい自民党に投票してはならない。

 反自民候補が、佐々木ナオミさんが当選すれば、あたらしい流れが、本流になる。選挙情勢は五分五分だと神奈川新聞にはあった。まさに勝負どころである。あと一歩である。ブログでお願いをするのもおかしなものだが、今回は特別なことなので、心よりお願いします。

 - 楽観農園