台光の田んぼ
台光の田んぼである。溜め池のすぐとなりにある。のぼたん農園の一番上の田んぼで、私が担当している。8月27日に一番奥に少し見える苗床に播種。9月23日に田植え。二週間が経過したところである。やっと根付いたというところである。この間恐怖を感じるほどの暑さが続いている。
石垣島は熱帯夜の連続が5ヶ月である。こうした特殊な気候の中で、稲の栽培をどうすれば良いか、色々考えている。やはり熱帯向きの稲を栽培してみるほか無いかと考えて、台光という台湾の品種を栽培してみることにした。140㎝ぐらいの大きくなる品種である。
倒れると考えなくてはならないので、肥料はほとんど与えずに栽培している。剪定チップの堆肥化したものを入れた。土壌に腐植質が少ないので、できるだけ腐植になるものを加えて、土壌を良くしてゆきたいと考えている。すぐ良くならなくとも時間をかけてよくしていくつもりだ。
一番田んぼと二番田んぼを較べて写している。左側が3期目のひこばえの二番田んぼである。随分大きくなってきている。この二つの田んぼを比べて見ると、ひこばえの成長と、田植えをした新しい苗との違いがよく分かる。ひこばえはスタートから分ゲツが20本もある。
一番の台光はほとんど分ゲツがない。田植えをして二週間しても分ゲツが増えてこない。暑すぎて稲の活着が遅れているのかもしれない。今回は試験栽培だから、様子を見ることが出来ればそれでいいと思う。引き続きよく観察をして行こうと思う。
台光は苗の時に普通の苗よりも堅かった。こんな堅い稲は初めてだった。インディカ種が入っているのかも知れないと思うが、そうした来歴もよく分からない。根は一週間目で抜いてみたが、良く活着はしていた。色の上がりも少し襲い。暑すぎる為かも知れない。
藁を少し入れた。どのくらいの時間で消えて行くか見ている。今日はチップを入れてみようかと考えている。剪定チップを積んで置いて、一年以上経過したものだ。積み直してあるので、良く発酵している。キノコが沢山出てきている。
剪定チップを入れるのは腐食を増やすには良いものになるはずだ。すこしづつ腐食を増やすように、して行きたい。泡盛粕というものも貰えるのであれば、入れてみたいと考えている。今のところ、よみがえりを一袋入れただけだ。
新しい土壌なので、肥料分はほとんど無いはずだ。アカウキクサもやっと少し出てきたところだ。溜め池から流れてくるのだろう。アカウキクサが早く広がってくれれば抑草にも成り良いのだが、新しい田んぼでは一気に増えると言うことは無い。
台光の比較的成育の良い株である。みんながこのくらいの勢いで成育してくれれば良いのだが。頑張れた台光。すごく期待しているのだ。
最初の写真から3日経った様子。少しは成育しているかも知れない。水が濁っているのは、毎日鴨は来て何かを食べている。葉っぱが食べられている様子はそれほどないから、入れた藁に着いているお米でも食べているのだろうか。オタマジャクシとか、虫というものも余り見ない。
とよめきの3期目のひこばえである。この調子で行けば3期目も実ることは実るはずだ。なんとなく、2期目より3期目の方が良いのではないかと考えている。
とよめきの奥の方の良い状態の所。稲刈り後三週間ぐらいでこういう状態になる。
六番田んぼの様子。稲刈りの時に落ちた種から、沢山発芽している。稲がないところは、ウイルス病が出て刈り取ったところだ。とよめきは耐病性がないのでもう止めるつもりなのだが、3期目の様子を見ると言うことと、正月のお飾りの藁をとろうと言うことで、間に台光を田植えした。
ミルキーサマーの3期目のひこばえ。よく揃って出ている。ミルキー様の方が耐病性が強い。稲刈りから二週間と3日でここまでひこばえが出そろったが。このまま行けば3期目よりは2期目よりも、よく採れるかも知れない。これから涼しくなるから稲には良いかも知れない。
地面に生えてきた稲が実を付けた。道路部分で脱穀をしたので、道路で稲が芽生えた。その稲が実った。まったく水がなかったのに、稲は元気に育つものなので驚いた。こんな株が10株ほど道路にある。稲には湿潤土壌が良いというのが分かる。
五番田んぼでは稲刈りをした。そして間に台光を田植えした。切り株からは翌日には忽ちひこばえが出てきている。
六番田んぼではウキクサが覆い始めた。アオウキクサが最初前面に広がり、そこにすこしづつアカウキクサが現われる。そのうちアカウキクサだけになる。まだウキクサの様子は分からないが、浮草も肥料分が無ければ増えない。