ウクライナ戦争はアメリカの代理戦争になった

   



 ウクライナ戦争はいまや、アメリカの代理戦争になった。長期化すればするほど、武器が消費され、アメリカの産業は活性化する。アメリカは自国の犠牲が少ない形で、軍事大国ロシアの力を疲弊させることが出来たことになった。

 いまやウクライナ戦争が長引けば、アメリカの望むところになる。こうしてみると、ロシアのプーチンがどこまで愚かなのかと思う。確かにこの泥沼に誘導されたのかも知れないが、ロシア衰退の道を自ら突き進んでしまう愚かな独裁者だ。

 アメリカはウクライナに対して長距離ミサイルは与えない。ロシア本土に直接攻撃をさせない約束を交している。あくまでウクライナがロシアに奪われた領土を奪い返すための武器供与であると約束している。軍事大国ロシアに対して直接本土攻撃なしに、ウクライナは勝てるものだろうか。

 アメリカはウクライナがロシアに勝利するとしても、あくまで長期戦が望ましいと考えているだろう。そしてロシアが疲弊して、国力を衰退させて、引き上げるという構図を狙っているのだろう。それまで何年でも戦争が継続されることをマイナスだけとは考えないはずだ。

 アメリカの仮想敵国はロシアから、中国に変わったことは明かである。すでに米中経済戦争に突入していると見なければ成らないのだろう。中国の福島原発汚染水海洋投棄への対応を見ると、なるほど戦争が始まっているのだと理解できる。

 中国国民はアルプスで、トリチウム以外の放射能が取り除けるとは考えていない。それは中国政府の誘導もあるのだろうが、中国の大衆が政府の発表を信じないと言うことの表れと考えた方が的確だ。政府は常に国民を欺くものだと分かっている。

 だから日本政府も東電もアルプスでトリチウム以外の放射能は取り除けるとウソを発表していると考える。日本人はさすがに民主主義国だから、そんなすぐにばれるウソを政府はつかないと考えている。またIAEAが調査をすればそんなことはすぐばれると考えている。

 しかし、中国人の大半の人がどこの政府だって、国連だって平気で人を騙すものだと考えているのだ。それは散々国家に騙されながら生きている経験値なのだろう。中国の歴史では人民は常に騙され続ける犠牲者である。国家を信用したらエライメに遭うのが常だ。

 中国では水産物自体の消費が減ってきていると報道されている。私は中国の養殖魚は食べれないと考えてきた。さすがに安いからと言って、中国産のウナギや貝は今でも食べない。しかし、これは20年以上前の体験に基づいたことだ。たぶん今もひどい環境の池で飼われていると想像している。

 一方日本では相変わらず中国漁船が日本近海で漁をしていると報道している。日本近海のサンマが中国産の安全なサンマになって売られているという話である。何が本島なのか。サンマを中国人は食べれるのだろうか。中国人の中にある、日本政府の発表などすべてウソだという認識が判断できる事例になるだろう。

 アメリカの属国化した日本は、米中戦争の代理戦争に巻き込まれているのだ。日本と中国が戦い、疲弊することがアメリカの利益なのだ。アメリカの代理戦争を喜々として進めたのがアベ木偶人形政権だ。だから、アメリカが長期政権を許したのだ。

 今や岸田政権は傀儡政権ではなくとも、自ら戦争に乗り出している。ウクライナの次は台湾だと日々宣伝に余念が無い。日本が代理戦争に、アホ面で躍起になっているのだ。本来であれば、日本は漁夫の利を狙うべき立場だ。中国とパイプをもち、アメリカ一辺倒にはならない姿勢を持たなければならない。

 ロシアに対して漁夫の利を狙った中国の立場だ。あるいはインドの立場だ。日本は中国と表立った対立などしない方が有利なのだ。何故アメリカ一辺倒を良しとするのかは、長いことの属国で誠司をしてきて、洗脳されていて判断力を失っているからなのだ。

 中国とパイプを繋いでおくことは、必ず日本の利益になる。当たり前すぎることだ。何もアメリカと縁を切れというのではなく、アメリカ一辺倒は危険すぎると言うことである。今の日本はアメリカの防人になろうと躍起である。まさに天国トンボではないか。

 報道は中国が今にも不動産バブル崩壊で経済破綻するかのような、一辺倒になっている。これは戦前状態である。経済戦争の戦争初期状態なのだろう。相手の失敗を喜んで提灯行列をしている、痴呆状態。中国経済の破綻がもし本島ならば、日本経済への悪影響回避を考えるべきなのだ。

 経済戦争は両者が痛むことが当たり前だ。アメリカにしてみれば、日本と中国が共倒れすれば良いくらいなのだ。ところが岸田政権は日本が軍事戦争を出来る国に転換を始めた。アメリカに従ったのだ。日本人はこの大転換を何事もないかのように、やり過ごしている。

 この大転換が日本の政治の問題にさえ成らないで通り過ぎた。長い間アメリカ任せの安全保障できた結果である。どうせ軍備に関して、日本人が主体的に考えるなどしたところで無駄だと言うことになる。アメリカにおんぶに抱っこ状態できたつけである。

 ではアメリカの核兵器に日本は守られるのか。中国が日本に対して核兵器で攻撃をしたときに、アメリカは核爆弾を中国に打てるだろうか。打てないと考えたほうが近い。ウクライナが圧倒的勝利になりそうになれば、ロシアは核兵器を使う可能性が高い。

 ロシアがウクライナへ核兵器を使用したとする。その時西側諸国はロシアに核兵器を使用できるだろうか。ロシアは核攻撃をした国へ反撃をする可能性が高い。そのつもりがなければ核兵器は使わないだろう。それでもウクライナのために、西側諸国はロシアに核攻撃をできるかと言えば、出来ないと考えた方が良いだろう。

 アメリカの核の傘は実はアメリカ以外にはかかっていない。日本はあくまでアメリカの代理戦争の防人の訳だけなのだ。防人をやらすとき、核の傘の中に居ると言わないはずが無いだろう。そうでなければ日本が代理戦争に乗り出すはずがない。

 日本人も大半の人が、アメリカの属国民になった。だからアメリカに従う平和以外に想像が出来ない。しかし日本の平和はアメリカと中国の狭間で、したたかに生き残る以外にないのだ。日本はどちらにも危険は無い国です。攻撃的武力など無いですから、安心して下さい。

 日本は平和憲法に従う、国際紛争は平和外交で解決するという、一見荒唐無稽な、まったく頼りなげな方法を利用して行く以外にない。今はアメリカに傾斜しすぎである。バランスを失いかけている。日本は長い間国防に関して自主的に考えることが無かった結果ここに来てしまった。

 ところが日本人は長い間、国の安全保障という一番大事なことを考えなかっあ結果、安全保障にかんして、完全な放棄状態に陥った。食料でも、情報でも、軍備でも、産業全体が、アメリカ任せでいればそこそこ良かったのだ。今そんな痴呆状態が終わろうとしている。

 日本は日本人が自ら作る国だ。そのことを腹の底から自覚して、自分の行動に表さなければ、日本はこのまま衰退し存在価値を失うだろう。

 - Peace Cafe