石垣島田んぼの会1回目の作業
一日目の作業で作った苗床。
石垣島田んぼの会が始まった。1回目の作業は16名の参加で4名がすぐに抜けなければならなかったので、12名での作業になった。まず15分ほど打ち合わせを行い。そのあと作業に入った。水を入れたぬかるんだ田んぼでの作業で、けっこう大変だったと思う。
参加者の皆さんが本気で作業をしたので、気持ちの良い作業になった。これならば大丈夫だと確信できる一回目の作業になった。このほか参加希望者でこの日はだめだった人が居るので、20数名くらいの参加の田んぼと言うことになりそうだ。
始めることにはためらいもあった。石垣島では農業はやらないと決めていたからだ。こうして始めてみると、同じ思いを持つ人達との出会いである。人間の匂いの感触が共通である。一緒に頑張ろうという気持ちが湧いてきた。
一回目は苗代作りと。田んぼ全体への堆肥撒きの作業であった。鋤が入れられている田んぼに水を入れて、土を軟らかくしてあった。一日ですっかり軟らかくなっていた。このまま1ヶ月水を入れておけば、自然に軟らかくなるかもしれない。
水を入れなければ、土がカチカチで作業できないそうだ。石垣の土は水に濡れると急に軟らかくなる。乾けば日干しレンガのように堅くなる。砂がかなり多いとも感じるのだが同時に粘土のような粘りもある。私には初めての田んぼの土だ。手強そうである。
1メートル幅で20メートルの長さの苗代を作った。ビールかすと米ぬかを混ぜて2週間ほど攪拌しておいたぼかし肥料を、三袋苗床になる当たりに播いた。熱が出て発酵を続けていている良い匂いがしている。これが苗床の命になる。
ぼかし肥料を撒いた後、脚で踏んだり、シャベルで起したりしながら、代掻きをした状態にしていった。周囲よりもいくらか高くした。その方が水管理が楽だからだ。1時間半ぐらい掛かった。ぬかるみでけっこう大変な作業だった。
そのあと30分ぐらいかけて、田んぼ全体に堆肥を撒いた。石垣島堆肥センターで作る堆肥を15キロ入りを一五袋撒いた。これだけでは足りないと思うが、今回はここまでである。やり過ぎるよりは安全運転で行くほうがいい。
周辺の草刈りは電動刈払機二台で行った。これは2時間ぐらいの作業であった。周囲がきれいになり、田んぼの見通しが実に良くなった。18Vの蓄電池のものが、エンジンの刈払機に劣らないと言うことがよく分かった。
電動の草刈り機を買った。石垣島で田んぼをやることになり、どうしても刈払機が必要になった。ただ、ガソリンやオイルは家に置いておけない。そういう場所もないし、暑いから危険でもある。そこで、色々考えた末に電動の刈払機を買うことにした。
石垣のメークマンに置いてあったので、それを購入した。ネットで取り寄せる時間的な余裕も無かったので、決断した。そこにある一番強力なものにした。18Vというものである。これなら、二サイクルエンジンの刈払機と変わらない能力があると言うことだった。
旧日立のもので39800円であった。いままで買った刈払機の中で一番高いかもしれない。歳もとったことだし、ガソリンより扱いやすいと言うこともあり、止む得ない出費だと悩んで悩んで三日目に決意して購入した。
昨日は田んぼの周りの草刈りを試してみた。これが意外に能力が高く、ガソリンと確かに遜色ない刈りごこちだ。しかも、スタートが楽だし、止めるのも心配ない。再度スタートするのも何の滞りも無い。案外に良い買い物だったようだ。
20分ぐらい動かして、電池切れになった。当然で買ってきて、そのまま使ったから充電が満タンでは無かった。そこでいつも車に積んである携帯バッテリーから充電をしたら、40分で満タンになった。これならば休憩中に充電できる。けっこう実用的だ。それからあれこれ草刈りを続けることが出来た。
私には十分な刈払機であった。昨日は高梨さんがあちこちを草刈りを続けてくれた。うまく作業が出来たようだった。誰にとっても、初めての人でも使い勝手が良い。しかもガソリンを家に置いておく必要が無いから、安心だ。
今回の作業は確かに石垣島の炎天下の農作業はきついと言うことを体感した。体は同じ時間で小田原の二倍疲れた。家に帰って風呂に入ったので、体重を計ったら、53、7キロと言う最近では無いほど体重が減っていた。すごい汗をかいたのだろう。
午前中作業で、小田原で丸一日働いたのと同じぐらいである。これからの作業もそのつもりで考えておきたいと思う。次回の作業は27日に種籾の海水選である。必要なもの二,二キロの種籾。ネットの袋二枚。虎ロープ。
海水選の意味。種籾が海の水と出会い、目覚めることになる。稲作始めの儀式のつもりで稲の命への尊敬の思いを込めて、海水選を
行っている。ご飯を頂くと言うことは命をつなぐ、要のお米を食べていることなのだ。種籾は二重のネットに入れて、1週間川に沈めておく。1週間するとイネの種籾は発芽を始めているはずだ。
行っている。ご飯を頂くと言うことは命をつなぐ、要のお米を食べていることなのだ。種籾は二重のネットに入れて、1週間川に沈めておく。1週間するとイネの種籾は発芽を始めているはずだ。
そして、7月4日がいよいよ苗床への播種である。その頃になれば、苗床に入れたぼかし肥料も落ち着いてきているだろう。種を蒔いても肥料あたりをしない状態になる。種籾は1メートルに100グラムを蒔く。種籾を蒔き終わったならば、鳥よけネットでトンネルを作る。
苗床は五葉期を目指すが、正直どのくらいで五葉期になるかがまだ分からない。一応、7月25日を田植え予定日にしているが、8月1日になる可能性もかなりある。小田原で会えば、稲の生長は必ず一枚1週間である。種を蒔いて5週間で五葉期になる。3週間で五葉期なるかもしれないという想定である。
色々書いたのは、頭の中に作業の流れを反芻しながら、イメージトレーニングしている。これを繰り返していると、だんだん整理されてきて、必要なものが見えてきたり、手順を変えるべきところが分かったりする。現状では水牛である。水牛の作業がどうなるか、これは水牛に聞いてみなければ分からない。大丈夫だろうか。
作業が終わってから、早速高梨さんがフェースブックに石垣島田んぼの会のページを作ってくれた。やり方も指導してくれた。写真の投稿もしてみた。ページaddressは 石垣島田んぼ勉強会(自給のための有機農法の田んぼ作り) です。是非ご意見など寄せて下さい。と言ってもフェースブックをやるのは初めてなので、上手くゆくだろうか。