第59回 水彩画 日曜展示

   

第59回 水彩画 日曜展示





313「庭の畑」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙





314「大里の小屋」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙







315「ふさきの草地」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙







316「伊豆高原」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙






217「桃と南アルプス」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙






318「信濃川」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙






319「信濃川河畔」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙


 随分様々な時期に描きだした絵だ。今回は途中でやめていたものを再度描きだしたものが多い。石垣島で描きだした絵は一枚もない。こうしてずいぶん前に止めていた絵が、見ていてその続きを描けるような気がし始める。

 たぶん、描いている画面で見ているものは自分の頭の中にある記憶が大半のようだ。描いているとその場に座り込んで描いていた時のことが、まるで今そこにいるような状態になる。それでも今目の前にあるのは石垣の風景である。

 目の前にある空間がないとどうやって進めて良いかの確認ができない。アトリエで描いても同じようなものなのだが、それがそうでもない。思い出はセピア色とか、黒白写真というような話だが、どうも思い出す世界は空間があいまいなのだ。

 ボアーとあいまいな空間が広がっていて、絵に描いて行ける具体性とは少し違っている。そこでこの曖昧模糊とした、空間を具体的な描けるものにしてゆくために、目の前に空間が必要なようだ。

 - 水彩画