石垣島と宮古島がコロナ感染爆発

   



 悲しいことに石垣島が感染爆発が起きている。何しろ5万人の人口で一日25名もの新規感染者出た日がある。これを東京の規模で考えれば、一日7000人もの感染者が出ているという事になる。日本では他にないほどの感染爆発である。

  5月に入ってから 297 名、直近1週間で 100 名を超えるなど、感染が拡大し続けています。特に本日八重山 保健所管内で確認された新規陽性者数は1日で 25 名と、過去最多の人数となっておりま す。---石垣市役所 

  住民は外出禁止が要請されている。罰則や強制力のあるものではないので、どこまで効果が上がるかは、実施されてみなければわからないことであるが。5月31日に出たものなので、効果があれば、6月の14日私が帰るころにはコロナは収まっているはずである。

 離島で感染爆発が起きてしまう怖さを感じている。逃げてきたわけではないが、今は小田原に居るのでまだ少しは良い。石垣にいた時には本気で感染防止に取り組んでいた。絵は描きに毎日行ったし、人のいないところで散歩もした。どういう状況なら感染しないかそれぞれが考えないと危険な状況だと思えた。

 沖縄県全体が感染拡大していて、2番目の北海道の倍にもなってしまった。その倍が石垣島である。原因を考えれば、観光客の多い地域という事と何といっても気のゆるみである。通学中の子供たちを見れば、マスクをしていない人の方がはるかに多くなっていた。

 蒸し暑さが大変なものだから、マスクをしていることが苦しいのだ。特に子供たちは熱中症の危険もある。マスクの着用を強く言えない環境でもあるのだろう。実際私も散歩中人がいなければ、マスクは外して歩いていた。人には不安を与えたかもしれない。人が見えたらばすぐマスクをするか、避けるように道を曲がった。

 気のゆるみの最たるものが、市長自らの接待を伴う飲食店での夜中までの集団での酒席である。市長がこのていたらくなのだから、相変らずの酒を飲んでの路上寝込みが報道されるのも止む得ないことになる。どこかで、誰かが酒を飲んでいるに違いない。

 私はまるで逃れるように小田原に来ている。何か戻るのが怖いくらいだが、戻った翌日に2回目のワクチンである。ワクチン接種したら、ワクチン接種済みの缶バッチを付けようと思う。会う人の不安をいくらかでも和らげるのではないかと思っている。コロナも怖いが、人との交流の遮断も怖い。

 ワクチン接種済み缶バッチはネットで注文済みである。帰る頃には家に届いているはずである。しかし、注文も殺到しているに違いないので、遅れてくるようなら自分で作って、胸にワッペンを張ろうと思っている。もちろん行動はあくまで今までと同様に、人にはできる限り会わないつもりだ。

 本来であれば、石垣島は法律に基づくロックダウンしなければならない状況である。宮古島も一度感染爆発が起きて、ほぼロックダウン状態を行った。それで一度は収まった。今はまた石垣島と同様に再発している。石垣島でも学校は休校のようだが、完全な外出禁止をしてすべてを閉じない限り治まることはないだろう。

 飛行場に行くときにすれ違うバスの窓を見ると相変らず全部閉まっている。これが怖くて私はバスに乗れなくなっていた。小田原のバスは窓が開いていた。飲食店も隠れて酒の提供をやっているところがあるように見えた。店に入ったわけではないが、夕方酔っ払った人が、歓楽街を歩いていたのを見た。

 テレビや新聞は人のいない繁華街を写して、静まり返った那覇の国際通りとかやりたがるが、ワンパターンである。期待される映像を探して写しているに過ぎない。人のいる飲食店を探せばない訳ではない。パンデミックを起こして営業停止を要請しても、営業を停止しない店すらあったのだ。

 石垣島の場合、感染が家庭内感染になり広がっている。これが感染が収まらない主原因と言われている。家庭内でマスクをして飲食をしろと言うのが市の指示であるが、現実にはそこまでは無理な話だろう。子供はもう気にもしていない様子だから、遊び仲間の子供同士で感染して、それが互いの家庭内で広がるという事も考える必要がある。それならば子供の外遊び禁止である。

 こうなる前にもっと注意喚起をすべきだった。私の目からすると、いったん収まった時期に、もう終わったというような緩んだ状況になってしまった。これが災いしたのだ。市長も自分の失態がある為か、先頭にたっての市民への自粛要請が出来なくなっていたと思われる。指導者の失態がどういう結果を生むのかを深刻に受け止めてもらいた。

 市の車が感染注意の放送もやめていた。何か後手後手の対応になっていた。島という環境は一つのモデルとして考えるには参考になると思う。何が原因だったのかを十分に検討することが、他の地域や、次の対応の参考になるはずだ。

 今ワクチン接種が少し早く進んでいる。どの位のワクチンが行われると、どういう変化が起こるのか、これからすすんでゆく大都市にも参考になることだと思う。それこそオリンピック開催に関しても参考
にできるのではないだろうか。

 東京では人流の制限という考え方を行政は出している。これが根拠ない営業制限に繋がっている。実際には繁華街の人では増えているという。果たして人流の制限にどれほどの効果があるのだろうか。こういうあいまいな根拠で行動制限をすることが、自粛生活をそれぞれが捉えるほかなくなったのではないだろうか。

 それぞれが自粛を考えるようになり、人によっては行き過ぎた自粛をして精神を病んでしまう事になる。こういう時こそ科学的な判断が必要である。家庭内でのマスクしての食事を呼びかけどのくらいの比率で実施されると想定しているのだろうか。それよりも家から出ないで済む、生活の保障を行政は考えるべきだろう。

 例えば、スーパーなど生活必需品のお店は、早朝1時間は老人専用にする。バスやタクシーの窓は開ける。子供が外で遊ぶのは禁止。私は眼科に通っているのだが、予約をキャンセルしてもらった。何しろ1時間も待合室で待つ。待合室が怖くて行けなかった。緊急の人以外は通院も控える。

 コロナは対応さえきちっと行えば、1週間で収まってくる。先ず1週間の我慢だ。終息を心より願っている。

 - 石垣島