経済恐慌が来ると考えたほうが良い
コロナが終わる頃になれば、経済恐慌が来ると見ておいた方が良い。世界経済の恐慌は近づいているにもかかわらず、株価は上昇している。理由は分かりやすいことだ。利息が無くなったから、お金の行き場が無い。仕方がなく、株式投資に回っている。
ところがみんなが株式に回すしかないので、結局株は実質経済とは逆に上昇を続けている。コロナ恐慌でも儲ける人は儲けている。格差がどんどん開いているのだ。儲けた人はそのお金をさらに株式投資に回す以外に方法がないのだ。
こんなことが世界で続いて行けば、経済恐慌になる。素人考えだから当たらないで欲しいことだけれども、どう考えても状況は逼迫している。備えると言っても、老人と若者ではまるで違う。コロナと同じだ。これからの人は今までとは違う生き方を考えるべきなのだろう。
日銀も同じことで、ただでさえ大量な国債の発行で一時しのぎをしていたところに、コロナで大量なお金が必要になり、どんどんお金を印刷して借金をしては供給している。しかも日銀は他の銀行にお金を貸すことも出来ない状況なので、日本最大の株主になってしまった。もう今までとは違う考えをしなければならない状況では無いのだろうか。
みんなで渡れば怖くないで、株にすべてのお金の投資が向かっている。誰しもどこに天井があるのか不安だろうが、株から降りるに降りられない状況だ。世界中同じような状況らしいが、根拠無く株だけが上がり続けている。投資が出来る人は新しい富裕層になりつつある。
実質経済は下降している。これも誰もが承知している。株価は政府の株購入を計算に入れて上昇している。日銀は過去最高の43兆円だとかを株につぎ込んだ。みんなで買えば怖くないという事で、株式投資は実質経済とは無関係に上昇を続けている。あとは暴落して、いつ世界恐慌が来るかだけである。
日銀は日本最大の株主である。今の株価を支えている柱は明らかに日銀である。もう日銀が株式投資から逃げられなくなっている。このことを見越して、投資は動いている。株価が暴落するときが日銀が倒産するときであり、日本経済が崩れ去るときなのだろうか。どうせ日本が倒産するときが来そうである。それが私のおおきな不安である。
たぶん、株取引をやっている人はどこで逃げるかを考えて、逃げてはまだ大丈夫かと又入れ込んで、出たり入ったりしながら日銀の顔色を窺っている。日本び実質経済は間違いなく危機的状況だろう。その中での株高である。コロナ対策で膨大な費用が必要になっている。どこまで国債を発行しても、背に腹は代えられないと行くところまで行くのだろう。
もし株をやっているなら、このあたりで降りるのが一番である。と私なら思う。今から便乗しようと参戦するものがスカをつかむ事になる。定期貯金の金利以上の利益はすべからく止した方がいい。定期貯金に利子がないという事は、すべてを失う危険を伴わない投資という事はないと考えるべきだ。
では何に投資をすればいいのか。それは自分である。自分が唯一信頼できる。自分というものに投資をして、それですべてを失うとすれば、自己責任である。諦めもつくというものだろう。他人のふんどしで相撲を取ることなど必要がない。
しかし、自分というものほど投資の価値がなさそうなものはないはずである。いざとなれば、自分のことは誰しも信用できない。そんなものなのだ。腹の底が見えているから、大抵はダメなものなのだ。そのほとんどダメそうな中に希望を見るなら、自分に希望を見た方がいいという事ではないか。と私はそう思っている。
子供の頃から自己本位である。とことん自分という者をやってみたかったのだ。成りたかった自分になれたわけでは無いが、成りたい自分にひたすら向かってきたことは確かだ。だから、ダメでも諦めが付く。まだ諦めてはいない。
やりたいことはすべてやったようなものだから、不満はない。何故やりたいことがやれたのかと言えば、ほとんどが父と母のおかげだ。私が絵を描くことには強く反対だったのだが、一番応援してくれたのは父と母である。
反対の理由は絵描きは大変だと言うことだった。父の父は日本画家で、兄は彫刻家である。芸術に生きる状況は良く分かっていた。二人とも私などと比べて評価をされた人ではあるが、大変な生涯であったといつも話してくれた。それでもやるなら仕方がないと認めてくれた。
子供の教育にとか、子供に期待をする人もいるのかもしれない。株式投資よりはましかもしれないが、子供の場合は見返りを期待してはいけない投資である。それは注ぎ込むだけの愛情というものだろう。若いうちは親のすねかじり、年を取ったら子供のすねかじり。それが絵描きの生き方だそうだ。
両親にはどこまでも感謝しかない。有難く、申し訳ないことだ。これで、まともな絵が描けないのだから、このままでは死ぬに死ねない。せめてやるだけはやらなければ、死んでから会わす顔がない。死んで会えれば嬉しいけど、会えないのは分かっている。
やるだけやったよと自分に言えればいいとおもっている。だから、投資するなら自分以外にはない。人に投資して儲けたとしても少しも喜んではくれないはずだ。親は私に投資したつもりはないだろう。親は親で自分のために生きたのだろう。
又自分の話になってしまったが、日本に経済恐慌が来ると言うことだ。コロナは収まるかもしれないが、日本の経済危機はいよいよ深刻なことになる。当たらなければ良い予測だが、かなりの確率で当たる気がしてきている。それに備えるほかない。
私のような年齢になれば、もうどうでもいいと言えば良いのだが、若い人はこれからが大変なことになる。新しい生き方を考えなければ生きること自体が大変になる。自給的な暮らしぶりである。食べるものさえあれば、後は何とかしのげるだろう。
人口はさらに減少するだろう。だから、地方はさらに過疎になる。地方に暮らす手立てを見つけるべきだろう。大きな収入は得られないにしても、どこでもやれる仕事を身につけることは大切ではないだろうか。いくらかの現金収入と、食糧の自給。
これならば、何とか生きていける。そして自分の生きがいを見つけることではないだろうか。自分が何が好きなのかを発見できれば一安心である。この歳になって、毎日絵を描けると思うだけで充分幸せである。好きなことがあると言うことは何より面白い。