2025年のイネ作り始まる
ため池から出てくる水の流れバケツを置き、袋に入れて五日間浸けておいた。かなり発芽にばらつきが有った。苗代蒔きの場合、かなり芽が出すぎぐらいの方がいい。苗代で発芽させようとするとかなりダメな種も出てしまう。水の調整が難しいためだ。
水から上げて、新聞紙に広げて陰干しをしておく。それから蒔く方が種がくっつかないで広がって播種される。種籾は余れば、冷蔵庫に入れておけば、2週間ぐらいは問題なく播種できる。むしろ一度冷蔵庫に入れて、しばらく寒さに当てた方、発芽が揃い良いという意見もある。
種まきが終わった苗代。風が強いことと、ネヅミや鳥の害がものすごいので、ネットをかぶせる必要がある。防風ネットのまわりはしっかりと土で埋めてある。本当は徒長させたくないので、少しでも強い光を当てたい。止むえないことだ。
2025年のイネ作りが始まる。種籾を11月5日に浸種した。同時に苗代作りを始めた。苗代は今年は1番田んぼで行う。昨年は一番田んぼが、溜め池を広げた直後だったために、ぬかるんでいてトラックターが入らない状態だったので、2番田んぼで行った。
今年は水の入れやすい1番田んぼで苗代作りをしている。品種は「にじのきらめき」である。耐暑性のある多収米で、九州の農研機構で「ひこばえの実証実験」をした品種である。石垣に適しているとは言いがたいのだが、「ハッピーヒル」をやろうと考えたが、どうも後半ダメになってしまった。ひこばえは全く期待できない品種だと分った。
今年は「にじのきらめき」を1,3,6,番田んぼで作ることになった。時期をずらして、この後他にも作る田んぼがあるかもしれないので、息路は残してある。一キロ種籾を3つで使うので、333グラムを2畝のために準備した。40㎝角植えなら、多いのだが、2から3本植えでも良いかと考えている。1本植えでは風のために、田植えしてから痛む。
初めての種で不安もある。一キロは下地さんに使って貰うので差し上げた。予備にもう一キロ準備してある。種籾は茨城の大島農園から分けていただいた。本来4月から出荷と言うことだったのだが、石垣島なので11月に撒くので特別に早く発送して貰った。前に「とよめき」を分けていただいたときもそうしていただいた。親切な種籾の大島農場である。
苗代は作りにトラックターが始めてはいる田んぼだ。溜め池を埋め立てて田んぼにした部分もある。難航した。荒起こしをするときもすでにぬかるんでいた。同時に石交じりの堅いところもあって、結構苦労をした。溜め池は一度水位を下げていたのだが、水位を上げて水を入れて、1日かけて満水になった。
満水になって、8日に苗代部分の代掻きをした。苗代の長さは22mなので1グループ5.5mである。330グラムを撒く苗代巾は120㎝あるから、5.5㎡に330㌘だから、超薄蒔きの一㎡に60㌘蒔きに成る。昨年少し厚蒔きに成ったので、今年の苗代は過去一番の薄蒔きにする。
土壌に肥料分が少ない。寝かして置いた牛糞堆肥を2袋入れた。もし色が淡すぎるようなら、追肥の液肥を使いたいと思う。ことしこそ、少しでも良い苗を作りたい。苗づくりが、稲作の半分以上を占めている。良い苗が出来なければ、その後苦戦が続くことになる。
代掻きが終わったら、すぐに水位を下げて苗代全体を水平に安定させた。低いところに土を足したのだが、かなり苦労をした。水橋濾過器が終わったらすぐに抜いた。二日間水を落として10日の播種を待つ。播種はカヨ子さんが行った。私はいい加減でこういう仕事は向いていない。バラバラに蒔いたが、少しまとまってしまったところがあった。
人手があればスジ蒔きの方が、苗取りが楽になる。人手がない1番田んぼは苗取りで頑張ることにする。一番田んぼの苗は一番奥に作り、他の苗を取り終えてから、苗を取りながら田植えをすることにしたい。一番手前が、餅米の「ゆがふもち」の2番田んぼの苗代にする。間には溝を掘り混ざらないようにする。
種まきが11月10日になる。田植えは4週の育苗で、12月7日8日を予定にする。苗が小さい場合は5週育苗で14日15日にする。各田んぼ田植えの前日に苗取りを行う。翌朝線を引いてから田植えになる。1番田んぼは苗床田んぼなので、残して置いて遅れて田植えをするので、12月15日田植え。
たぶん4週で大きくなる可能性が強い。石垣島では4週間で5葉期になる。成長が良いと言うよりは、すぐに徒長してしまう。昨年までの経験ではいつも徒長気味で、がっちり苗が出来ない。課題である。何しろ、11月の夜の気温が25度を超え熱帯夜が続くのである。これはどうしようもないことだ。
今年はそれでも石垣で一番気温が低い時期に稲を栽培してみる計画である。そして、稲刈りが梅雨時をはずれるように4月末には出来る予定でいる。それならさすがに台風はまだ来ない。1番田んぼだけは4月から「ひこばえ農法」に入り、7月末に二回目の稲刈りを予定。11月に初めに三回目
の稲刈り。
の稲刈り。
田んぼの準備は今から始める。今年は良く耕して、石を完全に取り除く。これはまず当たり前だが、やらなければならないことだ。1番田んぼと6番田んぼはかなり石拾いをしたが、3番田んぼも石拾いをしなければならない。田んぼが乾きしだいできるだけ深く荒起こしをして、一度は乾かす。
そして代掻きに入る。できるだけ田んぼが平らになるように丁寧な代掻きと均しを行う。そして下側の畦際に水路を作る。水路はトラックターで回ると自然に出来るので、代掻きはその内側を通るようにすれば、ある程度水路になる。
2番、3番、6番田んぼは仕上げの代掻きを(12月8日の予定の田植えだから、)12月最初の週に行う。28日から4日まで小田原に行くので、11月27日までに粗代掻きを行う。それまで田んぼには水が溜まるようにしておく。そして12月5日に戻ったら、仕上げの代掻きをして、水を落とす。
苗代の一番田んぼだけは、12月8日の週に代掻きをおこなう。14日苗取り、15日田植えで進める。この日は沖縄銀行のSDGsにも声をかけて、人を募集して行う。いずれにしても田植えをやってみたいという人は、8日と15日には田植えに参加して貰えます。
稲刈りは4月中旬ではないかと思う。これは全く経験のないことなのでずれる可能性がある。これが4月後半になれば、今年のイネ作りは成功したと言うことになる。中手品種で、コシヒカリよりも稲刈りは1週遅れるという。本当は晩稲品種を作りたいのだが、石垣の気候でも出来る良い品種が見つからない。