2024年9月1日のひこばえとのぼたん農園の様子

   

 

 一番溜め池の様子である。熱帯水連のティナとミズオオバコが咲いている。ミズオオバコもティナもどんどん増えて行く。溜池は8月初めに改修工事を行い広がった。前の倍ぐらいの貯水量になった。水深は1mぐらいになった。一度は何もない状態になったのだが、今は池の底には一面ミズオオバコである。水面にはティナがかなり広がっている。

 夏の暑さが適した植物なのだろう。強い陽射しで一気に広がった。一回は何も無い状態になってしまったので少し心配したのだが、忽ちに再生した。熱帯睡蓮やミズオオバコをお土産に出来ればと最近考えている。特別に栽培しないでも増える良いところがありがたい。


 こちらは2番溜め池である。2番溜め池は一番溜め池から水が来ているのではなく。2番溜め池に独自に湧いてくる水が溜まっている。湧水量は少ないのだが、それでも今は水道の蛇口ぐらいの水は湧いている。

 この池も8月始めに一回り大きくそして深くした。水を溜める量を増やしたのだ。やはり、睡蓮などは一度消えたのだが、すぐに復活している。ただ生き物としてはオタマジャクシぐらいで、大型の水生昆虫は居なくなった気がする。


 3番田んぼのアカウキクサである。アカウキクサは現れたり、消えたりを繰り返している。うまく繁殖をするとこのくらい密生する。水を落とし、地面に漉き込むと、窒素分がかなり田んぼに戻すことが出来る。田んぼに窒素分が戻れば、入れた藁の分解も進み、土壌が大分良くなってきた。9月を乾かして、秋起こしをしたいと思っている。


 3番田んぼのアカウキクサだ。分厚く重なるくらい繁殖している。田んぼが良い状態になると、アカウキクサの出現も多くなるようだ。アカウキクサを繁茂させる技術はかなり安定してきた。この技術が確立できると、肥料を清算しながら稲作を出来ることになる。


 6番田んぼのひこばえが穂を付けてきている。稲刈りをしてからほとんど田んぼには入っていないが、何とか穂を付けたようだ。台風で2番田んぼと3番田んぼはやられてしまったのだが、6番田んぼは出穂時期が少し遅かったと言うこともあり、何とか収穫できそうである。

 ミルキーサマーは一次分節からのひこばえの発生が少ないので、難しいと思っていたのだが、案外に穂を付けるところまで進んだ。いつも鳥にやられてしまうのだが、今回は何故か、鳥があまり付いていない。多分餌が他にもあるのだろう。子育ての時期でもないと言うこともあるかもしれない。



 6番田んぼである。ここも草取りはほとんどやってないのだが、ウキクサが多く発生したためか、何とか雑草の広がりが抑えられている。台風を避けられた理由は畦の草である。畦は4m幅あり、草が繁茂していた。これが田んぼを守ってくれた。

 6番田んぼの奥の様子である。むしろこの辺りは1期作よりも良く出来ている。40㎝角植えである。ひこばえをやるなら、これくらいの植え密度が良いようだ。有機農業の場合、一期で限界まで栽培してしまうと、根が疲れてしまい、根がひこばえを再生できない場合が多い。

 根が弱った株は黄変したひこばえを出す。一見これがバイラス病のように見えるために、駆除しろという人が居るが、その必要は無い。何度も鑑札をした結果、これは病気ではなく、根が弱ったために起きている事だから、枯れるものもあるが、回復するものもある。

 1番田んぼの「台光」の3回目のひこばえである。台光は晩稲で時間がかかるためにまだ出穂もしていない株が多い。但しすでに穂を付けてしまった株もある。ともかく台光は出穂のばらつきが大きくて、一度に稲刈りは無理なのかも知れない。


 1番田んぼを上から見たところ。黒い株が枯れてしまった株。そこ
から再生してきている株もある。


 全体で見るとばらつきがとても大きい。先に進んだところから順次稲刈りを行い。最後に稲刈りをしたときに刈りそろえたいと思う。そして台光については、4回目のひこばえに挑戦したいと思う。まだ4回目は経験が無いので、どうなることかとても興味がある。

 - 楽観農園