第62回 水彩画 日曜展示
第62回 水彩画 日曜展示
326「志賀高原楽天地」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙
327「菱形の草地」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙
328「明るい草地」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙
329「ふじんたのそら」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙
330「霧ヶ峰雲湧く」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙
331「八ヶ岳夕照」
2021.5
ファブリアーノ中判全紙
332「乗鞍岳」
1992.10
インドの水彩紙
今回は山の絵を多く出した。山の絵ばかり描いていたときもあった。その後畑や田んぼの絵が多くなり、山を描きに行くことは少し減った。人間が自然に何か形を残している様子に興味が湧くようになった。
農業に関心が深くなったと言うこともある。山北で開墾生活を始めたとき、水彩画に変わった。東京での暮らしは、絵を情報に基づいて、よさげな絵をでっち上げるような事だった。そうした能力はなかったし、行き詰まったのだと思う。
自然の中に織り込まれた農地の面白さに惹かれて、水彩画を始めたようなところがある。農地を描くと言うことは長らく上手くゆかなかった。その頃一番山を書いていたのだと思う。自然を見る眼と、人工物を見る眼の折り合いが悪いという感じだった。
農地を絵の中で考えられるような気がしてきたのは、最近だという気がする。描くものの意味ということは書いているときに考えることは無いのだが、出来上がってみると何が描いてあるのかと言うことは意味があることになる。