広島補選で自民党敗北

   



 広島といういつも自民党が選ばれていた選挙区で、自民党が補欠選挙で負けた。公明党が全力で支援しても選挙で負けた。菅政権のコロナ無能力。人事での人間支配。そしてあからさまな安倍氏肝いりの金権選挙。

 それでも自民党は勝つのだろうと思っていた。何しろ、2人区で独占を目指したほどの地域だ。しかも、あれほどのアベー河井法相の金権選挙が普通に行われてきた選挙区である。こんなバカげた自民の壁は崩れないと思っていた。

 感覚が敗北慣れしていたことを反省している。他の2つの補選では当然自民党は敗れた。次の衆議院選挙は9月までには必ずある。ここで野党共闘で頑張るチャンスが巡ってきた。このままでは日本が本当に後進国になる。次の選挙は野党にとっては最後の選挙だと思って、挑んでほしい。

 野党では経済が心配だという声はあるのだと思う。確かにこの経済の落ち込みは戦後最悪のものだろう。ここで野党で大丈夫かと思うのは自然だ。前回の民主党の失敗で国民は野党という物にコリゴリしているに違ない。あの失敗の原因は官僚の政権に対する非協力である。どうせ、次は無くなる政権に貢献しない方がいいと多くの官僚が考えたのだ。

 官僚の協力を得られない政権は機能しない。しかし、その結果アベ政権官房長官菅氏の官僚を引きずり回す自民党が登場したのだ。官僚は私たちが民主党をやっつけましたと自慢げだったことだろう。ところが、忖度して選んだ自民党は官僚にとっては最悪の地獄の政権だったのだ。

 忖度官僚だけが優遇されるとんでもない世界では人は育たたない。官僚の質とレベルの低下は目に余るものがある。官僚の世界が人間をダメにする世界になっている。このコロナの蔓延状況の中、厚労省の役人が夜中の12時まで大勢で酒を飲んで、パンディミックを起こしたほどのひどさだ。信じられないことである。

 許しがたい以上にもう駄目だと思える。仕事に対する重要なものが失われつつある。こんな官僚にしたのはまさに安倍政権長い支配である。9年間も人事で嫌な思いを続けていれば、職場環境は最悪に違いない。仕事に熱意など期待できるはずもない。

 官僚の中にはまだまだ眠っている力があるのだと思う。今度もし、自民党が敗れれば、官僚の中の良心派が目覚めるはずだ。野党政権はそう簡単にはつぶれないはずだ。今まで抑えられてきた官僚が新しい政権を支えて、新しい政治と行政を目指す意欲的な人が登場することを期待できる。

 今の若い人は人間の質はとても良い。我々以前の世代よりも人間の質だけは間違いなく良い。菅さんのような陰湿な人は少ない。育ちが我々より良いのだと思う。状況が変われば良い仕事をしてくれるはずだ。特に、女性を半分にすべきだ。そうすれば、かならず、良い仕事をしてくれるようになる。

 自民党は広島で敗北するくらいだから、このまま選挙は出来ないだろう。もちろんすぐに解散してくれたならば、自民党政権は終了する。解散せずに、任期切れの9月まで引き延ばすだろう。その時にどういう状況になっているかである。

 この後菅政権が心底反省して、立派な政治をしてくれるようになれば、それはそれでありがたい。まず、4月までに回答を出すよう言われていた、学術会議に対して、人事の撤回を表明する。そして、賄賂体質のいかがわしい議員たちの除名。二階幹事長の交代。

 カジノ誘致の中止。貧困の撲滅。原子力発電の廃止。辺野古米軍基地の工事停止。琉球列島への自衛隊ミサイル基地建設を撤回。3つの領土問題を国際裁判所に審議を依頼。食糧自給国家を目指す。能力主義からの脱却。やるべきことは山のようにある。

 野党には政策選挙をやってほしい。マニュフェスト選挙である。1,憲法裁判所の設置の検討。2、原発からの脱却と再生可能エネルギー3,日本の平和主義を世界示してゆく。4,食糧自給の国づくり。5,教育の企業的能力主義から人間教育へ。6,自衛隊の国土防衛隊への転換。7,女性雇用の義務化。

 野党連合は具体的な政策で自民党と戦ってほしい。国民が野党連合に一番不安なのは政策の一致が出来ないで、結局ぐずぐずになるだろうという事なのだ。だから、ここは野党間で話し合いを持ち、日本の未来のために小異を捨てて大同についてもらいたい。

 野党間で、憲法と国の安全保障を取りまとめて欲しい。憲法についても野党間で詰めて議論してもらいたい。その議論の始まりは憲法裁判所からだ。どれほど素晴らしい憲法であっても、アベ政権のように内閣法制局の人事操作で、拡大解釈をして憲法をないがしろにするようなことが出来なくする必要がある。きちっとした憲法裁判所が出来上がったときに憲法改定に進めばいい。

 国の安全保障において自衛隊は必要ではある。但し、敵国攻撃のための武力ではなく、国土防衛としての自衛隊である。災害対策を主たる業務にする。その延長に敵国からの攻撃の防御を行う体制を作る。例えば、オスプレーは必要だと当初から考えてきた。オスプレーの安全性をどのように高めるかだ。日本の国土の状況に合わせた対応を現実的にしてほしい。

 敵国の攻撃は、直接の武力攻撃よ
りも、経済封鎖であり、情報戦である、細菌テロも考える必要がある。新しい安全保障を担う自衛隊に、武力主義から転換してもらいたい。もしそうなれば、国民から愛され信頼される自衛隊になる。

 自衛隊の内部は良く見えないが、核ミサイルに対して、竹やりで対抗しているようなイメージになっている。IT攻撃に対して、精神論で対抗しているように見える。コロナ対策がクルーズ船ででたらめだったのは、自衛隊が細菌戦の研究をしていないからだ。

 野党連合はここで本気になって、日本のために頑張ってもらいたい。野党のすべてがまともだとは当然思わない。自民党に入れてもらえないので、野党になったような人もいる。いっぺにすべてが良くなるとは思わないが、少なくともこの次の選挙で、国民が期待できるような制作選挙を打ち出してほしい。

 しかし、3つとも野党が勝利したことは大きい。嬉しい。この流れを生かさなければならない。生かすことが出来る土台は選挙民が作り出した。野党は国民に分かりやすく、新しい時代を示してもらいたい。

 - Peace Cafe