第5回 水彩画 日曜展示
第5回 水彩画 日曜展示
13, 「崎枝カピラ田んぼ」
中判全紙 クラシコファブリアーノ
2020.5
14,「崎枝、カピラ田んぼ」
中判全紙 クラシコ・ファブリアーノ
2020,5
15,「崎枝、カピラ田んぼ」
中判全紙 クラシコ・ファブリアーノ
2020,5
この3枚はできたという絵ではない。やり過ぎた絵だと思う。できていない絵を展示するのもどうかと思うのだが、この絵の先に何かあると思い、しがみついていた絵なので掲載してみた。できてはいないがしかたがない。何か参考になるところがあるような気がしている。
一生懸命ではある。しかし、絵はどれだけ一生懸命であっても意味が無い。この一生懸命は絵がいくら描いても見えてこないので、余計な方向に進んだ。たぶん何かにとらわれているような気がする。それで力が入りすぎている。やれることは全部やったようなことだ。それでいて肝心のやるべきことが、外れている。
絵に向かう時には無心がいい。楽な気持ちの時の方が何故か本質が表われてくる。ところがその気持ちで絵に向かうことが難しい。やり尽くそうとして、やればやるほど本質から離れてゆく。これが残念なところだ。悔しいところだ。
全力を出してこそ目的に近づいて行くと言うことでありたい。それが自分らしいやり方だと思っている。今の絵が良いとか、悪いとか言うことはまだまだ早い。良い絵が出来るのは9年先のことだ。それよりも今大事なことは絵を描く姿勢の方だ。
絵に向かう心が、大丈夫かである。無念無想である。空の心境である。それは全力であり、エネルギーの満ちたものである。そういう心境で絵に向かえれば、いつか自分に行き着けると思っている。ボーとしているような全力。これが難しいところだ。
今の自分にはそれは、ただひたすら目になると言うことだと思っている。見えていると言うことを信じて、見えている物に向かって行く。この3枚の絵も見えている物に向かったことは確かなのだが、どこかおかしくな方向に入った。