8月の自給作業
11番の田んぼから。田んぼに色ムラがある。
いよいよ8月である。田んぼの最盛期となる。種もみを海の水につけたのが、春分の日。その日から1カ月川の水にさらした。そして種まきが4月18日。6週の育苗をする。5月30日が田植え。田植えから9週である。幼穂形成期。3週間で稲の穂が茎の中で育つ。海水に出会ってから、19週で穂が出ることになる。そして、6週で稲刈りになる。通しで考えると、稲の一つの循環は、25週ということになる。現在、稲は夏の強い日照を受けて、盛んに光合成を続けている。根から水を吸い上げ、葉から蒸散する量も、最高になっている。この時期どれだけ根が充実しているかが、良い稲作になるかの境目である。収量はむしろ、8月1日の時点ではおおよそ決まっている。分げつ量がすでに定まっている。この後出てくる分げつからの穂はなかなか大きくはなってくれない。粒張りもよくない。がっちりした太い茎はすでに出揃っている。それで毎年、残念な気分になる。もう少し分げつが多くなるはずなのにと、毎年残念な気分になる。
めだか田んぼの草取り。この水路に以前は沢山のめだかがいたが、今はあまり見かけなくなった。水辺の草はかなり、刈残した。こういうところが生き物の住処になる。小さな二つの点が草を取っている人。
田植えしてからの初期生育で分げつ量は決まってしまう。だから、冬場の土作りが十分できていないと、分げつはとれない。分げつはいくつあればいいかと言えば、20平均ほしい。だいたい16から18ぐらいが毎年のことだ。何故分げつ不足になるのか。水温が低いからか。日照が足りないからか。土壌がまだ十分でないのか。水管理にまだ落ちがあるのか。夜は水を止め、朝に水を入れるという考え方を言われる人がある。それは水温だけのことなのだろうか。他に何か理由があるのだろうか。どうも不自然な管理のような気がして、田んぼを始めたころ以外やったことがない。今年の冬こそと毎年、思いめぐらせることになる。特に、1番、3番、6番の冷たい水のはいる田んぼは分げつが少ない。これが夜水を止めろということか。藁堆肥を大量に入れる。麦とヘヤリーベッチを混ぜて蒔くことを今年は全体の田んぼで行いたい。そしてソバカスをたくさん撒きたい。
大豆はかなり大きくなってきた。先日松本さんが例年大豆の播種を7月10日にしていたが、早すぎるので、15日にしようと考えて、結局20日に蒔いたそうだ。3週間も私たちより遅かったということになる。理由を教えてもらったら、過繁茂になるからだそうだ。有機農業でも過繁茂になるのかと少し驚いた。しかし、松本さんの畑はそれほど、肥料を入れているようでもない。冬の緑肥を重視した栽培である。結局田んぼからの転換の畑で、水分が多いいということなのではないか。最近の大豆の栽培法の考え方は、田んぼの添削大豆の栽培法のことが多い。山の傾斜地での、渇き気味の畑ではだいぶ違う考え方をしなくてはならない。その意味では、冬作の小麦はむしろ渇き気味で品質が良くなるかもしれない。いずれにしても、今年も大豆畑は乾いている。花が咲くころ雨乞いをしなければならない。最悪水撒きである。
畑では、今年は案外に宮古島の黒小豆が良い生育をしている。どんな豆になるか楽しみである。黒くなるだろうか。野菜はたいしてできない。もらい野菜が結構あるのでしのいでいる。トマトを失敗した。7月初めの雨続きで、腐らせた。このところ水やりで苦労しているのがうそのようだ。よくできているのが、ゴーヤとオクラである。そしてトオモロコシか。トオモロコシも後蒔きのほうが生育がいい。自然栽培は天候次第だ。いただいた長ネギの苗は、これほど乾いているのに、十分根付いた。不思議なものである。寝かせて植えたので、立ち上がってくる姿が面白い。雨前に植えた、山アジサイはこのところの渇きで、息絶え絶えのようだ。水やりが結構大変である。しかし、来年の花の時期が楽しみである。ナシの実が大きくなってきた。食べられてしまわないうちに食べなければならない。めだか田んぼの草取りを昨日やった。それほど草はなかった。草を抑える管理はうまくいったほうだ。あとは倒れないでくれることだ。