またJアラートが誤情報

   



 北朝鮮のミサイル発射を受けて、政府は13日午前7時55分、Jアラートを出して北海道全域を対象に避難を呼び掛けた。同8時16分、これを訂正する情報を緊急情報ネットワーク(エムネット)で発信した。空振りの原因は、自衛隊のレーダーで航跡を追っていたミサイルが途中で消失したためだ。ーーー毎日新聞

 Jアラートの警戒情報は発令される都度、誤情報である。改善するとその都度いいながら、改善されずに誤情報が繰り返されている。日本の自衛能力の低さを世界に繰返し示しているのだから、北朝鮮にも笑われているに違いない。こんなことを繰り返しているということは、ミサイルを迎撃する能力がありませんと自ら示していることになる。

 まさか迎撃能力が低いので、敵基地攻撃能力のミサイルに切り替えたのだろうか。これはあながち間違った推測ではないかも知れない。相手がミサイルを撃ったということを把握し、どのコースを飛行するかを判断するのは、ミサイルを撃つよりはるかに難しい。

 弓矢を射ることは出来ても、飛んでいる弓を打つのは至難の業である。今のところ打ったのかどうか、どの辺りに当たるかすら判断できないということだ。そりゃあーそうだろう。北朝鮮の方が、日本のミサイル技術をはるかにしのいでいるということだ。

 日本ではNASDA が打ち上げるロケットも飛ばすことすら出来ないではないか。日本の能力は世界の水準より残念ながら遅れてきたのだ。そのことを認めた上で、平和主義で行くべきだ。武力で戦っても、どのみち勝てない国なのだ。武力が弱い国だからと言って、平和の道が無いわけではない。

 繰り返されているJアラートの誤情報の中でも、今回は北海道の陸地を含めて落ちる可能性があるというのが誤情報だったのだ。この間違い方は何だか岸田政権そのものの、認知能力の低さを表しているような気がした。認知症政府なのかも知れない。反応がいつもおかしい。

 こうなってくると北朝鮮のミサイル技術の向上を願うほかない。日本のロケットであれば、危なくて仕方がない。北朝鮮に対して強い抗議を繰り返すのだろうが、今回はどんな抗議になるのだろうか。もしミサイルが発射されていなかった場合どういう恥をかくのだろうか。

 今回の過去Jアラートは7回目だった。ほとんどすべてが誤情報を含んでいる。今回は北海道の内陸部も落下地点に含まれていた誤情報だったので、重大な問題になる。それでどこに落ちたのかということも分からずじまいである。失敗したのでは無いかと言う報道もあった。

 その後韓国の情報では、韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が13日午前7時23分ごろ、射程が中距離級以上の弾道ミサイル1発を、首都ピョンヤン付近から日本海に向けて発射したと発表しました。飛行距離はおよそ1000キロで、通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射されたとしていて、高度について韓国の通信社、連合ニュースは、3000キロ未満とみられると伝えています。

 これについて韓国軍の関係者は、過去に発射されたことがないミサイルだった可能性があると指摘しています。その上で、従来の液体燃料式より迅速に発射できる固体燃料式の新型ICBMの発射実験だった可能性も含めて、韓国軍が分析を進めていることを明らかにしました。ーーーNHK


 日本と情報のレベル差にあらためて驚く。そのうち、韓国にJアラートを委託することになりそうだ。こうも毎回誤情報では誰もJアラートに従わなくなる。当たり前の事だ。どうせ今回も間違いだろうと避難など誰もしない。たぶん今回も大半の人は反応しなかったはずだ。

 自衛隊では高い高度でレーダーから消失したといしているが、日本のレーダーではとらえきれない高度まで上がったということなのか、高いところで燃え尽きたということなのか。こんなことでは、ミサイル迎撃など不可能だろう。

 松野官房長官は、「探知の直後、北海道周辺に落下する可能性のあるものはレーダーから消失していたが、限られた探知の情報の中で、国民の安全を最優先する観点からJアラートを発出した。その後、当該ミサイルについて、わが国への飛来が確認されず、我が国領域への落下の可能性がなくなったことが確認された」とのべたとのこと。

 何を意味しているのだろうか。どこにミサイルは消えたのか。そもそも日本に落下する可能性などそもそもなかったにもかかわらず、jアラートの捕捉能力の低さがそ言う誤情報を発したということだろう。まったくミサイル迎撃防衛など無駄ということだ。

 安全保障がまったく確立されていない。石垣島に暮らしているので、イザという場合の可能性が高い。台湾有事があるとすれば標的にされる可能性がある。ミサイル基地を正確に攻撃してくれることを願うばかりである。

 尖閣諸島の帰属について、早く中国政府と交渉を始めて欲しい。出来れば両国で島を分け合えば良いだろう。領土を欲張る意味が分からない。互いに譲る以外に解決方法はない。人の住んでいない島など、領土になったところでたいしたことはない。

 中国を仮想敵国にさせたいアメリカの思惑に乗せられてはならない。アメリカは中国に世界一の立場を奪われたくないので、日本をそして石垣島を防人の島にしているのだ。それがアメリカの安全保障政策なのだ。日本を本気で守ることなど考えているわけでは無い。


 

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