石垣島の4月

   

 「デンドロ:スーパビエンスアルバ」 木に付けてあるだけで、水をあげるなどの世話をしたことがない。それでこんなに見事な花が咲いた。蘭が自然にこんな風に咲くのは天国以外にないだろう。家ではパフィオのロスチャイルディアナムが2茎咲いた。

  1番田んぼの「とよめき」アカウキクサが水面を覆っている。こうなればもう草は生えない。アカウキクサは繁殖分裂を繰り返し、広がりまたとろけて行く。これが田んぼの肥料になる。コロガシをすれば漉き込まれて土壌の腐食を増やすことになる。

 アカウキクサが広がるようになれば、もう肥料は入れないでも良い土壌に変化して行くはずだ。2年目で田んぼの半分は広がるようになったから、来年になれば、アカウキクサ農法と言えるように全面に広がるようになるだろう。1番田んぼは2回目の田植えだから、3月田植えだ。

 4月6日に石垣に戻った。飛行場に降りると、じめっとした熱気にまとわりつかれた。この湿って重い空気の感触が当然の物のように感じた。石垣島4年である。だんだん身体が石垣島になじんでいる。早くのぼたん農園が見に行きたくなった。

 
 小麦が黄色くなってきた。このところイノシシが出没しているのだが、まだ柵などできないでいる。何とか杭打ちをして、柵を架設でも良いのでやりたい。麦はニシノカオリである。稲と同じで、十分に成長しないうちに穂を付けてしまった。

 これでは反収100キロぐらいしかないだろう。せめて200キロは超えなければ小麦を作ったとは言えない。まだ初年度で土壌も良くない。この後大豆を作り、土壌の改善を図って行きたい。土壌の腐植不足が歴然としている。腐植を増やすために試しにバガスを入れたのだが、初年度は窒素を消耗して、却って麦のできは悪くなった。

 40センチ間隔の麦の間を小さな耕運機で3回耕した。雑草に関しては何とか抑えられた。60センチ畝幅にしたところは少し雑草が多い。次は大豆をやるつもりだが、大豆も40センチ間隔にしてみたい。ネズミに食べられるかが不安だ。


 5番田んぼ12月30日直播きの「ゆがふもち」発芽がそろわなかったのは、ネズミに食べられてしまったからだ。漉き込んでしまいもう一度田植えをしようかとも思ったのだが、水が少なくそれも出来なかった。先日コロガシをしてくれたら、雨が降ればこのようになんとか水が溜まるようになった。

 0番田んぼも「ユガフモチ」である。こちらの方がまだそろっているが、2月田植えの分である。色々試してみて、どのようになるかを見て行きたい。水田足りないと、分ゲツも出来ない。それでも涸れないで良く穂を付けるところまで来た。


 ここは4番田んぼ。「みるきーさまー」を60㎝角植えである。なかなか意欲的な栽培である。風が強いので、回りを風よけネットで張り巡らしている。株は良く分ゲツしてきている。さすが60㎝角である。苗をも4葉半二分ゲツの良い苗だった。

 コロガシや追肥をした方が良い感じだが。その判断は担当者に任せる。ここは今後不耕起でやりたいと言うことである。



 3番田んぼ。ここもすでに活着した。4番より数日遅く田植えをした。水たまりがあり、植える位置が見えなかったために、線が通っていない。こうした場合、コロガシが大変になる。まあ余り気にしなければそれまでである。

 
 下の方から見た、6番田んぼ。最後の田植えを3月26日にしたたんぼ。全体に肥料不足に見えた。砂っぽい土壌のためにまだ肥料分が土壌にない。よみがえりを播いて、コロガシをしたら良いと思う。水持ちも良くなるから、やった方が良い。

 ここが最後の田植えの田んぼになったのだが、何度も代掻きをして、その上水牛も何度も入れたので、土壌自体の水持ちは去年よりいくらか良くなっていると思う。それでも土壌が砂地の田んぼなので、なかなか大変である。早くアカウキクサがここまで来ないかと思うのだが。今日溜め池から運んで入れてみよう。


 1番田んぼは「とよめき」1本植え。随分良くなってきている。この辺り苗がないのは、鴨が来て引き抜いてしまったためだ。この大きさにまで成れば、もう問題は無い。少々株がなくても、余り気にしないで良いと思っている。ある程度は回りが補ってくれる。

 コロガシを一回やった効果は出ていると思う。今年はこの田んぼは採れるのでは無いだろうか。とよめきだから、ひこばえも期待できる。後は追肥のタイミングだろう。とよめきは肥料が必要な品種だから、少し多めに与えた方が良いだろう。


 2番田んぼである。手前が「とよめき」おくが「ミルキーサマー」どちらも1本植えである。コロガシを入れなければならない。一番奥に小学校田の部分がある。あの当たりはアカウキクサで覆われている。特別な様子で大いに期待ができる。


 7番田んぼ「とよめき」直播き。ここは生育が悪くない。2カ所の悪い所は少し地面が高かったので、水が行きにくかった部分だ。現在14葉期。次にでる葉が止葉になるのではないだろうか。走り穂がかなり出ているが、今年は一五枚葉がでたようだ。12月3日蒔きということが良かったのだろうか。


 下の溜め池。雨で目一杯水が溜まっている。0番溜め池に水を汲み上げている。一日汲み上げても水がまだそれほど減らなかった。雨が1日降り続いたということもあるが、水が湧く量がかなり多かったということもある。土手からの漏れが止まってきたと言うこともあるかも知れない。

 

 - 楽観農園