3月30日の「のぼたん農園」

   



 0番田んぼ「ゆがふもち、直播き田んぼからの移植」0番田んぼの向こう側が1番溜め池である。溜め池の上が水神様で、そこに昔崎枝の人がこの水で暮らしていたという、井戸がある。井戸の水があったから、ここに人が住み始めたのだろう。

 バナナの大きな葉が見える当たりである。左の隅にはヒカゲヘゴの木がある。この木の高さは4mくらいある。この辺りからも水は湧いている。水はすこしづつではあるが、涸れることはない。この少ない水でのぼたん農園全体の田んぼを維持している。

 1番溜め池には、ミズオオバコとミズワラビとアカウキクサという3種類の絶滅危惧種がある。沢山の水生昆虫がいるらしい。九州大学の岩谷先生と地球博物館の苅部さんが調査を続けてくれている。水神として守って行かなければならない場所である。



 1番田んぼ「とよめき」前回の苗代からの田植えしたもの。8葉期ぐらいまで成長した。1番田んぼはぬちぐすい診療所の田んぼである。手前に置かれているハーブの苗を、30日に畑には植えた。畑は左側に見える茶色の赤土の部分である。

 1番田んぼは1本植えで、大苗を植えて風の被害が出なかった。北風を防ぐ土手の御陰かも知れない。0番田んぼが北側に高い木があるので、風にやられないのと同じである。田植えしてから、つよい20m超える風が2週間なければ稲は元気に育つ。


 2番田んぼ「とよめき(手前)奥ミルキーサマー」ここはしばらくのあいだは笹村が責任者になって管理することになった。奥に畦波シートが立ててあるのだが、その狭い範囲が、崎枝小学校の学校田である。7名の生徒が、やれるように、分りやすくやるつもりだ。

 学校田は4月からのことになる。まずのぼたん農園全体を見てもらう。そして、イネ作りの意味を理解してもらう。自分が食べるものを自分で作るという意味、自給ということの大切さを理解してもらう。種を蒔き、収穫して、食べる。この実体験の学習の大切さを知ってもらう。



 3番田んぼ「ミルキーサマー」大苗3本植え。現在5葉期である。ここは苗床だった田んぼ。ミルキーサマーは分ゲツが弱いというから、試しに3本植えにしてみた。予定より、沢山の苗があったので、3本植えも出来た。3本植えは私には初めてのことである。



 4番田んぼ「ミルキーサマー」大苗3本植え。60㎝角植えである。これも初めての試み。60㎝角の場合、稲がどんな成長をするのか興味がある。右側に並んでいるのが、余った苗である。随分苗が余った。もう一枚田植えが出来るほどある。

 奥の方に広がってきているのが、アカウキクサである。アカウキクサは広がる田んぼとそうでもない田んぼがある。どういう条件であれば、アカウキクサが広がるのか、もう少し観察が必要である。水が浅くなると広がるようだ。たぶん地面にあるリンを肥料にしているのだろう。

 ベトナムの11世紀からあるというアカウキクサ緑肥農法を再現してみたい。これが出来れば、何も肥料を入れないでも、十分稲が育つということになる。漉き込むことをしないで、アカウキクサが


 5番田んぼ「ゆがふもち」直播き大分ネズミにやられた。やっとこのところの雨で水が満水になった。直播して以来、水がない時の方が多いくらいの状況で、よくこんなに乾いてイネが枯れないものだと驚いた。わずかな雨で持ちこたえた感じだ。

 コロガシをして水が溜まるようにしなければならない。今日明日でやる予定になっている。水が溜まるようになるものだろうか。



 6番田んぼ。4月1日2日の田植えをする田んぼ。回りに苗が準備されている。 31日に水を落とした。線引きで線を引いて、田植えをする予定。土日でやる予定というが、たぶん土曜で終わるはずだ。

 5番も6番も笹村は居ないので申し訳ないことだが。多分もう大丈夫だと思う。


 手前が7番田んぼ、直播き。生育にムラがあるが成育分げつは悪くはない。やはり水がこの田んぼまで届かない期間が長かった。良くこれだけ乾いていても稲が刈れないものだと驚いた。やっと3月も終わりになって雨が降った。満水にはなった。

 この田んぼは何とかコロガシをしないでも水が溜まるようだ。ここで2年目のひこばえ農法の実証実験が始まる。普通の稲刈り時期よりも1週間早く稲刈りをすることが重要。そしてその稲刈りの1週間前に追肥をすることも忘れないように。


 8番田んぼ。笹村の田んぼ。水不足もひどかったが、土壌がまだ出来ていない田んぼでもある。石垣島の土壌の一年目の田んぼは、余り出来が良くない。ここは特に砂利が多く、砂っぽい田んぼである。まだ粘土分が足りない感じだ。

 - 楽観農園