絵画絵はがきの作り方。

   



 12枚の絵はがきが完成した。以前申し込まれた方にはすでに発送をした。もし届かないという方がおられたら、コメント欄から住所とお名前をもう一度教えて下さい。必ず送らせてもらいます。改めて絵はがきを欲しいと思われる方が居たら、やはりコメント欄にお名前と住所を書いてください。送らせてもらいます。

 何故絵はがきを作ったかと言えば、いくつかの理由があるが、主たる目的は絵を描いているときに不審な目で見られ事がある。当然のことだと思っている。しかし落ち着いて絵が描けないのだ。車を止めて何日もいるのだ。挨拶をして自分のことを説明する材料に絵はがきをお渡ししている。

 お渡ししている内に、以前から毎年水彩人展で作ってきた絵はがきは在庫が無くなった。自己証明する新しい絵はがきを用意する必要が生じている。先日絵はがきを渡しているのに、信用されないで、それならここで描いて見ろと言われた。描いて見せたのだが、一層不審がられたようだ。これはお望みのような写生の絵ではないので仕方がない。

 自転車で来た子供達は一緒に描いても良いですかといって、車に並んで絵を描いてくれた。アトリエカーを見て、家に絵の道具を取りに帰ったに違いない。私の絵を見てどう思っただろうか。何で目の前の風景を描かないかと思ったに違いない。

 次の絵はがきの必要性は、コロナで人に会えなくなり、絵を語る会をできなくなったと言うことがある。自分の絵を確認する場がなくなった。絵を語る会が年4回あれば、その日を目標に絵を描くことが出来る。見て貰い、語り。話を聞かせて貰い。次に進むことが出来た。

 何か目標が欲しいと思い、絵はがきの企画を考えた。12枚の絵はがきを作ると言うことで、一人で絵を描くことがのんべんだらりとしないようにする必要があった。ブログの日曜水彩画展示だけではなく、もう少し具体的な目標を立てる必要を感じた訳だ。

 あともう一つ考えている2つの企画に提案させて貰う為の、材料として使うつもりだ。これは企画段階なので、まだ公表は出来ないが、絵を描いて行く上で発表する方法の模索である。公募展というものが、もう意味をなさなくなっているような気がしている。

 肝心な絵はがきの作り方である。印刷をお願いしたのはプリントパックという京都の会社である。ネットで注文する印刷会社である。いぜん、あしがら農の会の25年記念冊子を印刷して貰ったところである。ここで印刷して貰う条件は完全原稿と言うことになる。すべてを依頼するがわで整える必要がある。

 絵はがきの原稿はホトショップかイラストレーターで作る必要がある。JPEGなどの原稿では、印刷に転換するときに、ボケて、暗いものになる。いままで何故印刷すると薄暗いものになるかがやっと原因が分かった。今回も完全とは言えないのだが、いままでの中では良いものが出来た。

 ホトショップもイラストレーターも難しくて手に負えなかった。1ヶ月無料で試せるというものがあるので、ダウンロードして挑戦してみた。試行錯誤しながら、なんとか色の調整方法は半分位分かった。ここで、あれこれ挑戦して、徐々に原画に近づけた。今回これをそのまま利用した。

 と言ってもそれほど完全に原画に近づけたわけでは無い。ホトショップの色彩調整について、自由に動かせるところまで行かなかったからである。でもそこそこ妥協点にまでは進んだ。結果としてはその調整結果の通りに印刷されてきた。

 次に、その作った原稿をプリントパックの用意するデンプレートに載せなければならない。これがついに私には出来なかった。無料版では出来ないのかもしれない。あるいは方法が見つからなかったのかもしれない。ここでお手上げになり、石垣島でこうしたウエッブサイトの仕事をされている、高梨さんという方に依頼をした。

 その日のうちに家に来てくれて、たちまちに目の前で処理してくれた。処理法を教わったのだが、難しくて無理だと言うことが分かった。よほど勉強しなければ理解できない、独特の手順になっている。一ヶ月無料版もその場で削除して貰った。と言うことで、無料で色調整だけはさせて貰ったことになる。

 プリントパックにまず1枚を印刷依頼して、その結果次第であとの11枚をお願いするということにした。一枚の絵はがきが完成して驚いたのは私がホトショップで色調整したとおりにきたことだ。こういう経験は今までに無いことだった。

 余りにホトショップ通りなので、もっとホトショップの色調整を正確にやるべきだと反省をした。どうせダメだろうと思っていたので、明るめに調整した。印刷というと暗くなるという先入観があったからだ。明るいのは悪くは無いのだが、絵が少し軽めになった。

 次回は高梨さんと対面で色調整をさせて貰うつもりだ。ここまで出来るのであれば、画集のような冊子も可能だと思える。写真集、両面カラー印刷でA4、1000部、58ページで117,137円とある。本当だろうかという価格である。

 なんと一冊117円である。高梨さんの制作費がこれに加わるとしても、15万円で可能かもしれない。水彩
人展に提案したい。一人が5部ずつ貰って、2500円集めれば、毎回会の画集を作ることが出来る可能性がある。

 絵はがきは12枚の500部。印刷費用は26、000円である。12枚セットで52円である。石垣島でも送料無料なのは良い。いままでの印刷よりはるかに安い。その上印刷のレベルは今まで格安印刷よりはかなり良い。

 印刷のずれなどは全くない。絵の回りの白い部分の幅が祭壇の歳にずれると言うことがありがちなのだが、そういうことも無い。問題の一番は写真撮影と言うことになる。写真撮影が良くなければ、良い印刷は不可能である。

 写真撮影は明るさが一定であることと、ピントが合っていることだ。それをホトショップの色調整で、原画に近づければいいわけだ。絵を見ながらやれば誰でも、かなりの範囲で出来るはずだ。写真を撮り、その場で色調整を本人を交えてやるという方式が一番良いだろう。

 撮影班と色調整班に分かれて進める。一枚5分あれば流れるだろう。120枚で10時間で可能である。つまり都美術館で1日で可能だ。そのままデンプレートに乗せて依頼すれば、1週間で画集と絵はがきが可能である。初日に間に合うように出来るかもしれない。

 

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