コロナ医療崩壊を抑える唯一の方法

   



 コロナはワクチン接種が始まる前に、過去にない形で爆発的感染を起している。特に石垣島では東京どころではない感染数である。この一週間の10万人当たりの感染数は60人を超えて、日本一である。医療の不十分な島での緊急事態である。

 日本で感染が再発した理由ははっきりしている。自粛要請でいままではかろうじて抑えられてきた。コロナの恐ろしさの程度が分からなかった間は、誰もが恐怖感を持って自粛要請に応じた。

 ところが、コロナが恐ろしいのは65歳以上で、それ以下の若い人にはさしたる感染症では無いという認識が定着した。死亡者の年齢分布の事実から分かってきたことだ。若い人にとってさして心配のない病気だとすれば、自粛要請だけでは10%の人は従わないと考えなければならない。それが人間社会である。

 この間政府は呆然としていて、法的拘束力のある法律を作ることさえ出来ない無能である。レストランで大人数の会食が感染拡大の原因だと自ら主張しながら、ゴーツーイートをやらかした政府だ。アベノマスクもそうだった。やることなすこと、まともな感染防止策は何もない。無政府状態どころか、感染拡大政府状態になっている。

 今になってみれば、アベ政権が病気を理由で降りたわけだ。アベ政権の能力を超えていたのでさじを投げたと言うことだろう。経済の方が、感染症よりも重要だという判断だったのだろう。これが間違えで、感染症が広がれば、経済もダメになるのは明白なことだ。

 本当に医療関係者には申し訳が無い現状である。日本の医療関係者はすごい頑張りである。感謝して余りある。何しろ、訪米諸国に比べて、10分の1の重症者数ですでに医療崩壊状態なのだ。余りに医療関係が手薄な状況なのだ。1年経った現状でも感染症対策がほとんど改善されないほど、硬直している。

 この段階で、お酒を出す飲食店を8時閉店にする。と言うぐらいがどうも緊急事態宣言の内容らしい。これでは効果は薄い。この段階というのは、市中感染が広く始まってしまった段階と言うことである。以前とは感染の状態は異なるステージに入っているのだ。

 コロナ医療崩壊を防ぐ、一つ方法がある。出来ないことを書くべきでは無いという考えもある。余計なことになりかねない。しかし、この方法以外にコロナ医療崩壊を防ぐ方法は私には考えつかない。「老人の外出禁止」である。

 ワクチン接種をするまでの間、65歳以上の外出禁止である。菅総理大臣は官邸に閉じこもりリモート・ワークにして貰う。車で移動するのは良いだろう。65歳以下は自由に経済活動をして貰う。感染数は増えるかもしれないが、重症者数は減少するはずだ。

 この病気の実相は、老人に自粛しろと言うことを示しているとしか思えない。自然の摂理で老人社会の調整が行われているのかもしれないと考えるほか無い。いくら働けるからと行って、定年はせいぜい65歳と言うことなのだ。それでもどうしても働きたい人はひとりで働くか、リモートワークである。

 老人は元気だからと行って、どこか弱っていると言うことが、コロナの死者で示されている。老人は老人らしく暮らしなさいと言うことだ。65歳以上の人に外出禁止が行われても、経済のダメージは小さいはずだ。65歳以上なら年金もあるから、働かなくてもしのげる人が多いはずだ。

 若い人に席を譲ると言う時が来たのだ。飲食店もホテルも通常通りやればいい。老人の抜けた分、コロナで仕事を失った人の働き口になるだろう。若い就職に困っている人達を雇用して上げれば良い。若い人も老人との接触をワクチンを打つまでの間は我慢して貰う。

 老人外出禁止がもし徹底出来れば、一週間で医療崩壊は解決する。一気に重症者数は減る。もし、老人の外出禁止が出来ない場合の対策は、若い人優先の医療にするほかない。老人は重症患者扱いをしないと言うことにならざる得ない。医療が崩壊して、命を選別するとすれば、年齢で選別するほか無い。

 それくらい厳しい状況が目の前まで来ている。にもかかわらず政府はやれないだろう。政府がコロナに対して有効な手段など一度も打っていない。そうであるなら、老人は社会のために自粛を守ろうでは無いか。まず一週間老人が自粛を完全に守れれば、状況は変わる。

 老人の外出禁止と行っても、健康のために散歩するぐらいは良いだろう。人の多くない静かな場所で散歩をするくらいは問題が無い。スーパーや医療機関は9時から10時を老人だけの時間とする。日本は老人の自粛で医療崩壊を防いだ初めての国になる。老人力の見せ所だ。

 せめて、石垣島の中だけでも出来ないだろうか。老人の厳重な自粛と、スーパー等の老人時間の設定である。若い人も老人と接触に配慮する。もうそこまでしなければならないところまで、石垣島は来ているのではないか。石垣島緊急事態宣言である。石垣島の行政は全くトンチンカンなことばかりしている。その点では政府以上だ。

 コロナ医療崩壊を終わらせるためには、このやり方しか無いと思う。変則的なやり方だが、そう長いことではない。ワクチンが打ち終われば、終わりになる。実はこの考え方は私が考えた物では無い。イスラエルのスーパーコンピューターがはじき出したものだそうだ。受け売りである。コンピュターの方が正しい政策を忖度無く判断する。

 こうして政府は過ちを繰り返しながら、しだいに政策についてコンピュターの判断を仰ぐようになるのだろう。コンピュターが絶対神になる時代が近づいている。それはコンピュターは論理的で、忖度が無いから合理的な判断が出来る。政府の感染症対応が余りに、稚拙だからだ。人間の愚かさが如実に表われた、世界のコロナ対応である。

 老人外出禁止令のことは、このブログにも書いたはずだ。たしか、5月頃だったと思う。このやり方が一番死者数が少なくなると言うことだった。しかし、実行した国は一つも無い。そして、すごい数の死者が世界で出ている。イギリスでは医療崩壊が始まっているという。コロナ以外の病気の人も、治療を受けられなくなっているのだ。

 日本もそうなりかねない。今ならまだ間に合う。有効な手立てを打ち出して貰いたい。コロナには心を一つにして立ち向かうと言うことしか勝つことは出来ない。確かに心を合わせようにも原稿棒読みの菅総理大臣では無理だろう。経済に後ろ髪が引かれていることが見え見えである。

 経済はますます苦しくなることはもう避けられない。ともかく新しい勝負の仕方を考えるほか無いのだ。日本のスーパーコンピュターも唾の飛び方など考えている場合じゃ無い。もっと肝心な感染防御法をシュミュレーションして貰いたいものだ。

 - Peace Cafe