のぼたん農園2回目の田植え。

   

 

  新しく作った入口である。誰にも自由に来てもらいたいのだけれれど、何かあっても困るので、入口にゲートを作った。入りにくいというのもあるのだから、水牛が例え、放牧地の網を破ったとしても、ここからは出れないと言うことを重視した。

  2月23日に、3回目の苗代を作り種まきを行った。1回目が12月4日。2回目が1月15日。おおよそ40日ごとに種を蒔き、収穫を一月ずつずらすという計画である。一ヶ月よりいくらか長くしているのは、どうしても収穫期は近づくだろうと考えているからだ。

 実際には品種も違うので、収穫時期はまだ曖昧なものである。今年はひこばえ農法の実証実験を進めるので、少し早刈りをする予定である。天水田なので、雨だよりのところがある。上の方の田んぼから、順番に下の田んぼに水を回して行くので、上の田んぼの田植えが終わり、水をできる限り溜めて、田んぼ自体が溜め池を兼ねるようにしてゆく。

 23日の午前中にもう一度最後の代掻きを1,2,3,と行い。トンボで平らにした。必要の無いところはしない。代掻きが終わりしだいた上の線引きが出来るように適時に水を落としはじめた。先ずは溜め池を満杯にする用に配水管の水位を上げる。上げて0番田んぼに水が回るようにする。夕方になって水が張り始めた。

 0番田んぼの排水口の高さを上げて代掻きが出来る状態にする。24日の朝に0番の代掻きをした。0番田んぼも代掻きが午前中で終わったので、トンボで均した。そのあと水を抜いて、田植えに備える。25日の朝に線引きをして、田植えが出来るように進める。0番については遅れて26日でもかまわない。

 3番田んぼに苗代を作った。代掻きがよくできていたので、水を抜居て中央をいくらか高くすした。午後1時から、12人で苗代に種まきをした。苗代と言ってもベットを作るのではなく、田んぼの中で地面のいくらか高めの当たりを1,2m幅の苗代にする。

 下地さんのミルキーサマーの種籾が、2㎏あるので、2㎏と思って蒔いたのだが、どうも3㎏はあった。苗代の長さは20メートルと考えたが、30mになった。1メートル当たり100グラム検討で播く。種籾を20に分け、苗代には1mずつにダンポールを並べておく。後でこのダンポールでトンネルを作った。トンネルにはネズミが入れないようなしっかりした白い防風ネットを張った。

 種まきを終わったところで、今回は残っている苗土があるので、播いた種籾の上から覆土しておいた。クン炭があれば良いのだが、残念ながら作れなかったので、来年の課題にする。やろうと思っていながら進められて居ないことが色々あるが仕方がない。

 苗代には田植えが終わるまで水は来ないので、乾くようであれば、水遣りをするつもりだが、たぶん大丈夫だと思っている。翌日も水があり、むしろ水没で発芽しないことが心配になる。連続した田んぼなので、この辺りが手こずるところである。2番田んぼの水は3番に抜くしかないのだ。2番の畦を切って排水をした。

 1番田んぼからは7番田んぼに水を抜く。8番はかなり乾いてしまうが、しばらくは仕方がない。ここは雨降りに期待するほかないだろう。23日の午前中の水があるうちに仕上げの代掻きを行う。ガードレールがないので、平らには出来ないが仕方がない。

 苗取りは25日の朝から行う。まず9番田んぼの「ゆがふもち」のネットを外す所から始める。ネットの片付けもしていないので、できるだけきれいに降りたんで、イネの収穫の時に使えるようにする。そのあと、0番田んぼ用の苗取りを行う。できる限り苗を取り、0番田んぼで余れば、5番田んぼの補植に使う。

 5番田んぼは、今ある直播きのイネと随分とずれることになるが、これはひこばえに農法に入るときに、株をそろえてしまえば良いと考えている。うまく出来なければその点では仕方がない。ゆがふもちの餅米は0番と、5番ということになる。

 9番田んぼは今後雨が降り水が溜まるようであれば、今回3番に作る「ミルキーサマー」を田植えすることにする。田植えの頃水がなければ田植えをしない。ミルキーサマーは3番田んぼと、4番と、6番田んぼに作る予定だが、苗は大量に出来るはずだ。3本植えぐらいにしてみようかと思う。

 3㎏の種籾を蒔いたのだから、9番、10番と植えられるはずだ。その頃まに雨があれば、すぐ代掻きをして田んぼが出来る状態にはしておく。その時に田植えが出来るかどうかで判断すれば良いだろう。

 11番はサトウキビの畑にすることにした。10番から行く入水口はビニールで蓋をして、水が行かないようにする。11番は畦が弱いから、田んぼと考えない方が良い。サトウキビの株だし栽培を無農薬でやってみる挑戦である。

 10番は田芋(たーむん)を植えても良いかと思っている。今は溜め池の所に植えてあるので、もう少しその他りで広げても良いかもしれない。水の様子次第で水が足りないようであれば、10番は里芋を植えても良いかも知れない。里芋ならば、家に苗に出来る芋を小田原の渡部さんからもらってある。

 9番は、雨の様子次第で出来
れば田んぼにしたい。ここに田んぼに出来れば、予定通りの10カ所の田んぼと言うことになる。水が行くかどうかは上の方の田んぼが溜め池のようになるかどうかである。田植えが終われば、上の方から徐々に溜め池に田んぼにしてゆく。

 そうすれば、9番まで水が回る可能性が出てくる。雨が降ればすぐにでも出来ることなのだが、まだこの先の雨量次第で予測が出来ない。ただ、9番までは水が行かなくなる可能性が高いので、あくまでだめでもし方がないの気持ちで植えてみたい。

 イノシシが来ないように出来れば、まだまだ色々が植えられるはずだ。外周に害獣よけのネットを購入したので、これでできるだけ張り巡らせるつもりだ。今はどこにでもイノシシが入り込んできている。5月頃までに何とかしなければ、田んぼがイノシシにやられることになる。

 3回目の田植えは1ヶ月後くらいを予定している。3月25日26日を予定する。4週育苗で4葉期が予測される。苗が小さくともその当たりで田植えをしたい。石垣の風の強さでは、苗を少なくして、2本植え3本植えにした方が強い可能性がある。

 最初の稲刈りが5月くらいになりそうだから、田植えが終われば稲刈りと言うことになりそうだ。一年中何らかの作業がある。今年は栽培に本格的に取組む年になる。ひこばえ農法のことを考えると、どこかわくわくしてくる。出来るのかどうか、や得ることはすべてやってみたい。

 - 楽観農園