大豆の植え付け

   

 
 
 大豆は防風土手の間の谷底に植え付けた。1m幅の平らなベットがある。脇の溝には水が流れている。水は田んぼから染み出てきている。溜まっている状態だが田んぼに水がある間は、この場所は水がなくなると言うこともないようだ。ベットも水でしめっていてぐずぐずしている。

 上の田んぼの水を調整すると、大豆の湿り具合も調整できる。石垣の土壌は乾けばコチコチになってしまうから、このやり方で土壌の硬さの調整が出来るのではないかと思っている。腐食が増えてくれば、状態が良くなると思うのだが。

 ベット半分には大豆の種を苗箱に蒔いた6月19日に、作った堆肥を入れて、混ぜておいた。半分は何も入れてない。成長がどう違うのだろうかと思う。大豆苗は上手く出来た。水遣りが難しいのだが、注意深くやった。雨が結構降ったという御陰もある。

 不思議なもので雨は降り続いたところで大豆の種は腐ることがない。ところが、水遣りはよく乾いてからやらなければ、大豆の種は腐ってしまう。今回苗箱1個に平均60本の苗として、5箱で300本の苗を作ったことになる。

 苗箱の土は1ヶ月ほど前に、堆肥と混ぜて寝かしておいたものである。肥料当たりはなかった。順調な苗になった。苗は本葉が出たところで芽を摘んでおいた。それが、2分けつした芽が出た辺りの大きさの苗である。



 6月19日大豆の苗の植え付けを行った。白っぽく見えるのは籾殻である。中川さんが貰ってきてくれた。のぼたん農園で作物を作ることは、イネ以外では難しいと考えている。イネは水というものが介在している。様々な条件が水によって緩和される。

 しかし大豆を始め様々な作物は、石垣島の特別な気候と特別な土壌に影響されると思う。これからのぼたん農園では、作れる作物を探して行こうと思っている。先ずは土壌の改善をしてゆく過程での試験栽培と言うことになる。

 大豆は苗箱に大豆を6月11日に蒔いて育てていた。苗は意外に順調に出来た。大豆はいつも上手くゆかないで苦労しているので、かなり難しい作物だ。品種は小糸在来。小田原で自家採種して作っている品種だ。家の脇の畑で採れたものである。

 在来種の大豆はそもそも土地を選ぶ。千葉県の小糸川周辺の大豆は小田原では作れるようになった。余りに条件の違う石垣島でうまく出来るとも思えないのだが。この大豆が際立って美味しいので、出来ればこれを作りたいと思っている。

 石垣島に大豆が無いかというわけではない。宮古在来種の大豆を作られている方がおられる。これは土壌や気候に適合しているのだと思う。しかし、ツル大豆なのだ。ツル大豆は一度に収穫するものではない。サヤエンドウのように次々実ができる。

 収穫時期がバラバラになる。ほっておけば、はじけて落ちてしまう。収穫に余りに手間がかかる。味噌、醤油、納豆、豆腐と自給用に作るには難しいものになる。1年分となる。二十㎏ぐらいは必要になる。10人分となると200㎏の大豆。2反みっちりと作らなくては無理だ。

 何とか小糸在来種を作りたいと6月11日に播種した。大豆は水遣りが難しいところがあるが、旨く乗り切った。雨はいくらでも当たってかまわないのだが、水遣りで濡らし続けると、腐ってしまう。雨水の良さは溶存酸素だと考えている。

 本葉が出たところで、芽を摘んでおいた。その結果二本に分ゲツする。そのタイミングが19日で植え付けを行った。大豆のベットは谷底の水たまりの脇である。1m幅30mある。ここに300本を植えた。30センチ角に一本。

 同じ条件の場所が、後三つある。何か試しに植えたいと思っている。本来果樹の苗が植えられる場所なのだが、果樹の苗の植え付けは来年の2月が良いと言うことになっているので、それまで開けておくより何かを試験的に作る方が良い。

 玉ねぎは9月から11月頃が適期らしい。適期らしいと言うだけで、まだ見当も付かない。九月に種まきして苗作り。11月中旬以降に苗の植え付け。玉ねぎの苗販売を余り見ないので、苗は自分で作らなければならないのだろう。

 ジャガイモは10月から12月。9月下旬ごろに畑を耕しながら牛ふん堆肥や有機肥料を散布し漉き込む。今からソルゴーを蒔いてそれを漉き込むのが良いだろう。10月下旬には種芋を購入して畑に植え付け。じゃがいもは作っているのを見たことはあるが、やはり苦労しているようだ。

 ジャガイモの品種は「ニシユタカ」が石垣向きとある。長崎の農業試験場で暖地向きに品種改良されたもの。水はけの良い土壌が良いとある。高い畝にして作ると言うことかもしれない。のぼたん農園の土壌は余り向いているとは思えない。唯一一番下の畑が赤土なので、候補地になりそうだ。


 小麦はどうだろうか。秋まきだとするとやはり11月ぐらいに蒔くのだろうか。本来小麦は気候的には難しいと思われる。それでも合う品種はあるはずだ。本島ではパン小麦を作っている人がいるようだ
。先ずは適期を見付けてと言うことになるが、まずは11月になったら播種してみたい。

 こうなるとなかなか秋も楽しそうだ。あれこれ蒔くだけでも試したい。サツマイモは出来るのだろうが、サツマイモの苗をネットで購入した。薩摩はあまり時期を選ばないから、ともかく植えてみるつもりだ。ポットから芽出しをして、苗を採るものらしい。試してみることにしたい。

 紫芋は石垣で作られている人がいるので、芋を分けて頂き、芋から苗を作ってみたい。サツマイモなら余り時期を選ばず出来るのではないかと思う。サツマイモは水はけの良いところが良いから、防風土手の斜面に挿し芽をしたら良いだろう。

 畑の候補地は緑肥を育て、先ずは腐食を増やすことだろう。早めにソルゴーを蒔いて起きたいと思う。トラックターが戻ってこないので、進められないのだが、溜め池上の畑にもソルゴーを蒔いて土壌改善からやらなければならない。のボタン農園では、まだ畑の作物を作れるような土壌ではない。

 
 

 - 楽観農園