石垣島楽観農園の進め方。
写真は楽観農園の溜め池になる場所である。1970年の航空写真を見るとこのあたりに溜め池があったこと事が分かる。たぶん大正時代にはあった溜め池なのではないか。崎枝に集落が出来て、このため池の周辺に人が住み始めたはずだ。公図の地目もこのあたりから下は田んぼで3反である。
その後崎枝集落は廃村になり、そして戦後開拓で宮古からの人が中心にまた集落が出来た。その人達の暮らしが始まった井戸がこのため池の上にある。井戸には今も水があるのかはまだ確認が出来ない。井戸に水があれば、ポンプアップできるようにしたい。ということは電気も引くことになる。井戸の下にある溜め池には水が湧いていて、川になってすこしづつ下に流れ出ている。
ここに溜め池を作りすこしづつ広げてゆく。溜め池の上には斜面があるので、斜面の水がうまく溜め池に集まるように、傾斜を調整したいと思う。溜め池の上部はか3反ほどある斜面なので、溜め池は雨の度に満水になるはずだ。
問題は溜め池の深さと広さをどのくらい広げられるかである。溜め池作りが最初の作業になる。溜め池の上には一坪ぐらいある巨石が置かれている。不思議な光景である。石の周りを木が取り囲んでいて、その石は座禅石に見えてきた。
楽観農園は修行をしろと言うことのようだ。早速今日からため池の周辺を整備しようと思う。独特の空気の場所になりそうだ。霊異のある池で遊ぶ水牛。これは悪くないと思う。溜め池はできる限り深く、広くしたい。溜め池で水を作りその水が田んぼに入るようになるのが一番である。
現在の、楽観農園は水牛の親子、ゆずとゆずマメが草を食べてくれている。昨日の夕方には、シーラ原田んぼからわかばも連れて来てくれた。昔溜め池に水がいくらか湧いているので、ヌタ場にして遊んでいるので、水が溜まるようになってきたのだと思う。もう少し水牛が遊んでいれば、土がだんだんしまってきて、水がもっと溜まるようになるだろう。溜め池を広げてやれば、水牛が遊んで水漏れを抑えてくれる。
いずれにしてもこのあたりに溜め池を作ることが一番良いようだ。溜め池の大きさは地形に合わせてと言うことになるのだろうが、できるだけ広く100坪は欲しい。田んぼにも水牛にも最善だろう。水牛は水に濡れることが出来れば陽射しが強くても先ずは安心である。
わかばは水路沿いに繋いで、だんだん下の方へ下ろしてゆくつもりだ。水牛耕耘である。餌を食べながらきれいに整備してくれるのだから、ありがたいものだ。小川で水が飲めるので、水を運んでやる手間がかからない。1日10メートル進めば、下まで、一週間あればきれいになる。
どのくらいの深さの池にすれば良いか。どうすれば水漏れがしないのか。これからの課題だ。溜め池の水が、稲の生育に敵した水になるようにしなければならない。田んぼに良い水草があるのも良いかもしれない。落ち葉や草を入れて、水牛がかき回して、その水が田んぼに入るというようなことも良いのかもしれない。
シーラ原田んぼで作った。堆肥や落ち葉は今度崎枝に運ぶつもりだ。溜め池が出来たらばそこに入れてやれば水漏れを防ぐのに役立つかもしれない。溜め池を腐食増加の場所に出来るかもしれない。今後の観察を続けたいと思う。素晴らしい溜め池が出来そうである。
溜め池から棚田に水が入るるようにするのだが、代掻きの時には水が一気に必要なので、一段一段に入れられる水路と、各田んぼを回って落ちてゆく水路2系統が必要になるのだろう。この2本の水路の調整は現地で調整してゆかなければならない。
最初の段階では先ずは一段目だけを作ると言うことになるのだろう。棚田の六段はじめから、ぜんぶに水が回ると言うことは無いはずだ。先ずは上部から水が入る田んぼだけを耕作する。一年一段ずつでも広げてゆくことで良いのかと思う。
水の量が可能な範囲で、六段でも七段にもで成れば良いと考えている。田んぼとしては一カ所2畝だから、10段になったとしても、2反までと言うことで、昔よりは狭いと言うことになるのだから、可能なはずだ。それでも水が余るようならば、さらにしたの、昔田んぼだったところまで水を流したい。
下の田んぼは地主さんの田んぼなので、使うならば貸してくれると言うことになっている。現在は水がないので、耕作できない状況である。水さえあれば、そこには5反の田んぼがあるそうだ。水がどれだけ溜まるかと言うことなので、それは将来の楽しみである。
計画は一人100坪の自給のための田んぼと畑である。防風林が必要なので一枚は100坪よりいくらか広くなるかもしれないが、東西に長い長方形にする予定である。その方が水牛が耕しやすいからだ。内法で60坪くらいの田んぼである。これで100~120キロの収穫を目指す。
60坪は200㎡、6メートル×33メートルの大きさ。上下の隣より30㎝くらいの高低差が出来ると思われる。10段になれば、3メートルの差。田んぼには南側に4メートル×33メートルの幅の広い畦をとることになる。この4メートルの中に畑を作る。先ずは大豆や里芋を作る。
南側一列には防風林であるハイビスカスを植える。つも
りだったが、ノボタンのような灌木が沢山ある。これを先ずは防風林に使えないか思っている。ハイビスカスは挿し木をして増やして混ぜてゆけばより美しいかもしれない。
りだったが、ノボタンのような灌木が沢山ある。これを先ずは防風林に使えないか思っている。ハイビスカスは挿し木をして増やして混ぜてゆけばより美しいかもしれない。
わかばもつれていって将来田んぼを作る当たりの草を食べさせようと繋いだ。一度草が無くなったら、田んぼが出来る土があるかどうかを調べようと思う。どこが田んぼの出来そうな土があるところから、土は集めようと思う。これは時間をかけてやればいいことかもしれない。
1月前半までには溜め池を作りたい。そのそばに苗代を作り、種まきをする。2月初旬にはまず1段目の田んぼを完成させて、田植えをしたい。今年完全な稲作が出来るとは思わないが、ともかく田植えが出来るところまでは第一弾として実現したい。そうしなければ活動の継続性が無くなる。
折角水牛を使った伝統農業を復活させたのに、これを途切れさせてはならない。なんとしても今年の一期作も田植えをしたい。もう田植えまで、二ヶ月を切っているのだから、集中して作業をしてゆきたいと思う。12月中に溜め池の完成。1月10日までに苗代完成。2月10日までに田んぼを完成。
将来は国仲さんの下の田んぼを耕作させて貰うのも良いかもしれない。牧場から下に降りる道が昔はあったららしいから、その道を復活させて、下の田んぼの方に水牛が行きやすいようにする必要がある。この草刈りも始めて見たい。
全体の草が片づいてきたら、作業道を作る。これが重要な作業になるだろう。大きく草地を分けた方が良いかと思っている。その方が良い草地管理が出来るはずだ。水牛牧草地に関しては、福仲さんと栗林さんにお任せしようと思う。良い草地にするのは大変な作業になるだろう。当面はその辺には手を付けず、水牛に草を食べさせてきれいにしてからのことにする。