見えてきたワクチンとウイルスの関係
コロナの恐ろしいほどの流行によって、第3次世界大戦が起きたほどの500万人というような人類が死亡した。人間は必ず死ぬものとは言え、壮大なウイルスとワクチンの人体実験を行っているようにも考えられる。これからの時代、感染症を逃れることは出来ないのかもしれない。
コロナはこれでもまだましなウイルスなのかもしれない。何しろペストでは1億人が死んだというのだ。ワクチンの出来ないようなウイルスの登場だってあり得るのだ。人類は常に病気と闘い続けなければならない。今回の事を充分に考えて、次のウイルスへの対策であると考えなくては成らない。
新型ウイルスによるパンディミックが必ず起こるので、それに供えなければならない。その原因は大型畜産から始まる。そのように10年前予測して主張し続けてきた。ほとんど取り合ってもらえなかったが、10年前の予測は大きくは外れていなかった。
何故、予測できたかと言えば、ニワトリを飼っていたからである。その中で、高病原性の鳥インフルエンザの流行を経験した。現在も、高病原性の鳥インフルエンザの流行は続いていて、相当の濃度で日本中の野鳥にウイルスは広がっている。現在は、国の機関が野鳥の感染を調べている。
一年間で52の養鶏場での発症事例があったと言うから、養鶏関係者にしてみれば、気が気では無い状況だろう。コロナの影になり、豚熱のほぼ全国の野生のイノシシへの感染が広がっていることや高病原性の鳥インフルエンザの報道は紛れてしまっている。
鳥インフルエンザではこれだけ流行が広がった状況でも、ワクチンは使わないことになっている。ニワトリは感染が見つかれば、即座にすべてを淘汰すると言うことになっている。そして、対策は養鶏場にウイルスを持ち込まない。このように養鶏業者に要請されるだけである。
野生のイノシシや野鳥がウイルスに感染している状況で、一体養鶏場に持ち込まないという考えが、どれほど荒唐無稽な話かは、コロナ感染のパンディミックを経験した、大半の人にはしみじみ分かることだろう。ネズミや野鳥を完全に防ぐことは至難な技である。ましてゴキブリの侵入は阻止は難しいだろう。
たとえ養鶏場への野生動物のの侵入阻止が可能だとしても、簡単な消毒程度ではウイルスは死なない。飼料や人間を媒介にするウイルスを防ぎきることは相当に難しい。難しいが為に、畜産はより管理を徹底することだけが求められている。結果は食べている畜産品に現われているはずだ。
10年前に高病原性の鳥インフルエンザウイルスの変異について、確証が無かったことが、今回の人類による壮大な実験によって、かなり明確になってきた。ワクチンによる免疫と行ってもそう単純な仕組みでは無いと言うことだ。
2回の接種で出来た抗体も半年もすれば半減している。ブースター接種という3回目を行うと言うことが世界で始まっている。いち早く、接種の終わっていたイスラエルがすでに3回目の接種を始めている。半年に1回ぐらい打たなければならないと言う状況が続くと言う可能性が高くなった。
さらにコロナウイルスは強毒化した変異は必ず起こると考えなければならない。その原因はベーター株の登場がインドでの感染の連鎖の中で起きたように、無限の感染を繰り返すうウイルスが宿主を変わり続ける中で、宿主の特殊性に反応して変異をする。
それは野鳥の中で感染の連鎖をして、高病原性の鳥インフルエンザウイルスに変異する事と同じである。ウイルスは変異しやすいものだから、常にそうした可能性を持っていると考えられる。コロナウイルスも野生のコウモリに常在しているとされている。
この野生のコウモリの中にいるウイルスは、よほどの偶然が重ならない限り、人間への感染が広がることは無いと考えられる。だから、武漢の研究所からの流出説が出てくるのだと思う。コウモリに接触したぐらいで感染するほどに高病原性のウイルスに変異していたのかである。
野生のコウモリが、他の動物に感染を広げるという可能性は高い。猫やネズミには感染する。イタチの類にも感染する。もし、ミンクの養殖場にコロナウイルスが入ることがあれば、ここで感染の連鎖が起き、人間に感染しやすい形に変異する可能性が高い。
養豚場でインフルエンザウイルスが、人間に感染しやすい形に変異したことと同じである。インフルエンザウイルスは野鳥がまず感染する。その野鳥が養豚場の豚に感染を広げる。養豚場の豚の中での感染の連鎖を通して、人間に感染しやすいように変異をする。これは確認されていることだ。
同様なことが野生のコウモリから人間に直接では無いルートが考えられないかとすれば、ミンク養殖である。しかしこの予測は今のところ誰も主張しない。私にはかなり可能性の高いルートに見える。ミンク養殖を禁止すれば良いはずだ。そもそもミンク養殖は動物虐待の筆頭である。
コロナワクチンを打っても抗体ができる人と、出来ても少ない人がいる。ワクチンの種類によっても効果が違うようだ。しかもワクチンの効果は一定期間である。ところが、東アジアの人達の間にはファクターXが存在した。
そのために初期段階のコロナウイルスには、一定の抵抗力があった。何らかの形で交差免疫があったと考えられる。ところが、ウイルス変異が起きて、その交差免疫は効果が無くなったのだろう。一気に東アジアでは再流行が起きた。
ところが中国は相変わらず感染は押え込まれている。中国ではコロナウイルスに対するファクターXがそもそも大きかったと考えられる。発祥国だけに、何度もこうした感染症にさらされてきたのだろう。中国人は免疫力が強かったのでは無いだろうか。
何らかの形で感染して生まれた自然免疫は、ワクチンによる免疫とはかなり異なるもののようだ。自然免疫は交差免疫の力がかなり強い。ワクチン免疫はすぐ効果が薄れる。しかもウイルス変異への対応力も限界がある。
高病原性の鳥インフルエンザの感染が広がっても、自然養鶏場での感染は事例がほぼない。感染は大規模養鶏場が圧倒的に多い。感染対策はより強いはずのところで、感染が広がる。日常から薬剤の中で育てられているニワトリは感染をしやすいことになる。
たぶんコロナウイルスに対する抵抗力も、それぞれの人間自体の免疫力で随分違う結果になるのだろう。ウイルスに濃厚接触したとしても感染する人と感染しない人がいる。どうすれば免疫力の高いニワトリが作れるか努力してきた。
それは強い系統を作ること。そして淘汰を繰り返す飼育法であった。自然免疫を獲得出来る養鶏場にしなければならなかった。人間ではこれは出来ないことである。それでも、免疫力を高める暮らし方はある。自然から離れない暮らしである。