第43回 水彩画 日曜展示
第43回 水彩画 日曜展示
184「飯縄山戸隠より」
10号
1992.10
30年前の絵である。
たまたま出てきたのでここで掲載してみた。
185「志賀高原の早春」
10号
2001.5
この絵も20年前のものである。
186「名蔵の放牧場」
8号
2021.2
187「小田原舟原」
2021.2
188「名蔵の耕作地」
2021.2
189「崎枝の放牧地」
2021.2
190「バンナ公園南斜面」
2021.2
どれも10号程度の絵である。すこしづつ自分の絵に向かう過程のような気がしている。以前より絵が出来上がったときに、むなしい感じがなくなった。なんとなく絵らしき物が出来てしまうと、それでどうしたというような感じに陥ることが多かった。
絵であるかどうかよりも、すこしづつこれを描いたのは自分だと思えるようになってきた。そして描いた絵が、無駄ではないような気持ちになってきた。今のところ自分に無駄ではないと言うことだが、これが社会にとっても全くの無駄ではないと思い頑張るつもりだ。
186「飯縄山戸隠より」はなんと30年前に描いた絵である。187「志賀高原早春」も20年前の絵である。残してあった絵なので、それなりにできてはいるが、絵を描いている感じがする。今描けばこれとは違うと思う。
絵が良くなっているということでもないが、絵を自分が描いたという気持ちはすこしづつはっきりしてきている。まだまだではあるが方向としてはこれでいいような気がしている。このことは一番気持ちの良いことである。後はどこまで結論に近づけるのかである。
絵は普通は年齢とともに衰える。他の人を見るとほとんどそうだ。自分もそうに違いないと考えるべきなのだろう。わずかに中川一政のような人だけが良くなっているに過ぎない。もちろん及びも付かないわけだが、私は私なりに、自分が描いた絵に向かいたいと思う。