中国の台湾侵攻を考えなければ、
中国習近平政権が台湾に侵攻する可能性が徐々に高まっている。日本の外交の第一は中国を台湾に侵攻させないことである。これは台湾のためでもあるが、日本の国益でもある。さらに東アジアの平和のために一番重要なことになる。
と言っても、全く菅政権には期待ができない。ミャンマーの軍事革命に対しても、何ら行動がない。中国の尖閣接近にも有効な行動が取れない。菅政権には外交まで配慮できる余裕はないようだ。ひどいことになっている。
中台結ぶ2035鉄道計画成る物を発表している。つまり、2035年には台湾は中国領土内にあると言うことの主張なのだろう。その頃、中国はいろいろの意味で世界一の国になっている可能性が高い。世界一になれば台湾に眼を付けるのは当然の成り行きである。
武力を用いて、台湾に侵攻する可能性は高まる。日本は尖閣の所属問題よりも、台湾を中国から守ることが、一番の国益になる。台湾問題の前に、尖閣の攻撃はない。台湾を日本は独立国として承認していない状態である。これは極めて不適切な状況である。中国を認める国は、台湾を認めることは出来ない。こうした状況を生んでいる台湾が政策を変えるときが来ているのではないか。
中国と対立するのではなく、共存を考えることだ。トランプアメリカは中国に対して経済的圧力を強めた。バイデン政権も今のところ同じようだ。その結果中国は国内でのあらゆる分野での開発に力を入れた。アメリカの圧力が中国をバランスの良い経済状態に導いただけだった。
中国だけが経済成長している。2020年の特許の国際出願件数では中国が2年連続の首位で、韓国もドイツを抜き4位に浮上した。日本は3位ではあるが、4%の減少である。もうものまねの中国とは言えなくなっている。
アメリカも中国に対して経済戦争を仕掛けたところで、中国に敗れる可能性が出てきているのだ。北朝鮮やイランと中国は違うのだ。経済はともに成長をしたほうが有効だ。日本も遅れたとは言え、中国から学び、中国を模倣し、一段優れた物を打ち出すくらいの発想の転換がなければならない。
日本の安全保障のためには、台湾の防衛に日本がどう協力するか考える必要がある。日本が出来ることは、台湾を独立国家として世界に認めさせる努力をすることだ。先ずは経済関係からだろう。間違っても軍事的な防衛体制を作ると言うことではない。日本政府は現在外交的行動は停止したようなものである。
ミャンマーの軍事クーデターに対して、いかなる発言するら出来ないでいる。黙っていることは軍事政権を支持しているのと何ら変わりがない。香港に対する民主主義の否定を黙認している。中国の人達を評価はしているが、習近平政権になり目に余ることも多くなっている。日本国として間違ったことは間違っていると主張することは必要である。
日本政府の台湾に対する姿勢は、台湾を中国の一部と認めていることになっている。中国の台湾侵攻を許す条件を日本も作っていることになる。それは世界で台湾を承認する国が15カ国しかないと言う状況にある。
台湾との経済連携を持つと言うことが一番である。経済交流をできる限り強めて行く。台湾こそIT先進国である。台湾から学ぶことはいくらでもある。人的交流を増やすべきだ。そして、アメリカよりも、中国よりも先に台湾をTPPに加盟して貰う。
台湾とも中国とも、経済的な結びつきを強めるべきだ。台湾は台湾であって中国とは違う。充分独立国家としての、条件を備えている。台湾も将来独立国家への道を進むべきなのだろう。中国も世界一の国家になれば、もう少し寛容な国変わるだろう。
日本は中国、台湾が平和的な関係を見いだせるように努力をすべきだ。軍事的な対立で得られるものはなにもない。中国の台湾侵攻の可能性が高まる今こそ、日本が両国の関係正常化に何か役立てないか、努力すべきではないだろうか。
中国の海洋警察の艦船がは尖閣諸島の領海に繰返し入る。日本ではその報道がひっきりなしにされている。それに対して政府が何か有効な外交交渉を行うと言うことはない。強く抗議をしているというば、無視されたまま傍観しているという態度である。何故だろう。
石垣市中山市長は政府に対して、尖閣諸島に船着き場や灯台を作るように要請している。これは石原慎太郎の主張していたことだ。それに対しても、日本政府は何か反応をするわけでもない。日本政府は尖閣諸島問題をどのように考え、どのように利用しようとしているのだろうか。
このまま見過ごしていれば、中国が尖閣諸島を占拠するだろうと言うのが中山市長の考え方である。しかし、政府が有効な手立てを打たず、報道に中国の海洋警察の艦船には砲が設置されているなどとして、日本も海上保安庁の艦船の配備を増やし、対応しているという。
この状況は何を意味すると考えたら良いのだろうか。政府は中国艦船が尖閣諸島を占拠するのを待っているのではないか。だから、有効な外交交渉をしない。現状のまま中国をいらだたせれば、そのうち尖閣を占領
するだろう。その時を待っているのではなかろうか。こう考えると恐ろしい。
するだろう。その時を待っているのではなかろうか。こう考えると恐ろしい。
一方では、着々と琉球列島に自衛隊基地を建設している。もし尖閣を中国が占拠してくれれば、その基地をアメリカに提供し対中国に対抗しようと言うことになる。日米が共通の敵中国に沖縄で対峙する作戦である。これがアメリカの戦略ではないだろうか。
尖閣を中国が占領してくれれば、日本国民の世論も、特に沖縄の世論も変わるだろうと考えている。つまり、同盟国アメリカに対して、沖縄を自由に使って日本の防衛を依頼すると言うことになる。辺野古米軍基地反対どころではない。
北方領土、竹島、尖閣。こうした国境線の領土問題など、大半の日本人にとっては、そもそもどうでも良いことなのだ。状況はもっと厳しいことになっている。日本を軍国主義国家にしたいと考える人にとっては、大いに利用できる材料と言うことに過ぎない。平和ぼけで眠りこけている日本人よ目を覚ませと言うことなのだろう。
しかし、尖閣付近に漁船が侵入したり、中国の測量船がきたり、中国の海洋警察が侵入したりするのは、中国としては自分の国である以上当然という考えでる。問題は何故この領土問題をすっきりと解決がしようとしないかにある。
台湾のことであった。日本は台湾との友好関係をできる限り深めて行くことだと思う。経済はより深い連携を模索すべきだ。そして世界の世論が、中国が台湾を併合しようとすることを拒絶するように導くことだ。先ずはTPP加盟推進ではないだろうか。