2028年中国経済が世界1になる。
ここに車を止めて良く絵を描かせて貰っている。あのへごの木が面白いのだ。
2028年にはアメリカを抜いて、中国経済が世界1になる。と言う予測をイギリスのシンクタンクが出した。中国に行っていた頃からいつかこうなると思った。中学生の頃中国オタクだった。その頃から中国は世界一になる思っていたのかもしれない。
コロナとトランプ主義でのアメリカのダメージは大きい、2028年よりも早く逆転する可能性さえある。日本には中国には負けたくないという、ゆがンだ気持があるために正しい予測が出来ない。陽出るところの天子と名乗った時代からそうだったのだ。それが日本を日本にしたのかもしれないが。
特にネトウヨなどは中国がいつ崩壊するかという、愚かな希望的観測を今もってしている。そうこうしているうちに日本は置いて行かれたわけだが、大多数の政治家は未だにこの状況変化について行けず、日中関係の未来を正確に判断できないようだ。日本は中国の周辺国という新しい状況が生まれつつある。
中国というと香港の弾圧とか、共産党の一党独裁とか、国家と私企業の対立とか、問題点からだけ見るばかりである。もちろん問題はある。確かに習政権は年々、驕りが強くなり悪政なっていると思う。ひどいとは思うが、経済が世界一になるということは、そのこととは別に間違いが無いと思う。そこから来る自信こそ悪くなる原因なのだろう。
中国の経済力が成長しているのは、中国人の人間力である。同じ言葉を話す、一定レベル以上の中国人が、よその国よりも沢山いる。しかも、政府の経済政策が人権を軽んじて徹底している。法律も経済優先で出来ている。
しかし、日本ではアベノミクスという既得権優先の過去最悪の政権が7年半も居座って、国を衰退の道に導いた。にもかかわらず、その政権を支持する状況をいまだに引きずっている。それも自由な選挙で、国民がそうした選択をしているのだ。
国の未来がどうなるかを冷静に考えれば、このまま行けば日本はさらに衰退するだろうし、中国は経済成長を続けると考えるほうが当たり前のことになる。その前提を冷静に認識して、日本の外交を考えなければ、とんでもない危険な場所に日本が落ち込むのでないかと、不安になる。
中国を仮想敵国として、中国まで届くミサイルを配備したいというのが、アベ政権の方針であった。建前として北朝鮮をあげていたが、本音としては中国であろう。こんな外交方針ではもうやって行けない軍事的な状況なのだ。ついこの間まで、日本政府は日中の軍事能力は同じくらいだと分析していた。中国が圧倒的な軍事強国になると言うことを、国の安全保障政策に含み込まなければならない。
中国は日本の10倍以上の人口の国である。面積の方は25倍ある。経済成長の速度はこれからの10年日本よりはるかに早い。中国がたちまちに日本の10倍の経済力の国になる可能性すらある。世界が中国生産品を購入するような状況が近づいている。いまでも何かを購入するとかなりの製品に、メイドインチャイナと書かれている。
これからは新しいものが、中国から出現してくるようになるのだろう。何でも真似ていた中国を、日本が真似をしなければ成り立たなくなるのかもしれないのだ。電気自動車などの開発を見ると、次の時代の車は中国になるのかもしれないと思える。
トヨタの今度発売した、C+PODと言う車はなんと2022年まで一般には発売されないのだそうだ。石垣島にはうってつけの車だと思い、石垣にあるトヨタに聞いた見た。リチューウム電池の供給能力が十分ではないと言うことらしい。その上なんと2022年に発売されても石垣では扱わないと言われてしまった。
そもそもリチュームイオン電池は日本で開発されたものだ。10年前は日本が圧倒的優位にあった。ところが現状では中国のCATLが生産量が多い。日本との間に技術的には大きな開きが出てきている。1000人計画の結果と言われている。いまでは日本の自動車各社もCATLと契約をしている。
韓国のLG電気がパナソニックもCATLをも抜き世界一になったともある。原発事故があったにもかかわらず、再生可能エネルギーに転換できない日本である。電池ですら日本は置いてけぼりになるかもしれない。
中国の電気自動車は格安なことは間違いが無い。日本でも同じような価格の車を販売して欲しいと思う。タブレットもそうである。電話機能付きタブレットは中国製だけになった。買いたいと思うのだが、ドコモに聞いたところ、アフターサービスが無いというのでためらう。
いつ中国で良い水彩絵の具が出来るのか。ここに本当の国の力量がでると思う。あるいは良い水彩紙が作られるようになるのか。筆はすでに良いものが中国にある。現状ではアリババを調べてみたが、良いものはまだ無い。
ニュートンやシュミンケがまだ中国では売られていないような状態である。まだ良い絵の具を必要としない国なのだ。絵画で見ると中国はまだまだだ。大きさとリアルさだけが価値と思っているらしい。日本も一緒か。日本の水彩紙も、水彩絵の具も今ひとつである。レンブラントが和紙を使った時代を考えれば、大事なところの力が危ういところがある。
中国との経済の差が大きく開いて行くという現状を踏まえ、中国との関係を改めて考え直さなくては成らない。明治時代のような中国何するものぞと言うような頑迷な保守主義を完全に払拭しなければ、危険な状況に日本は陥るだろう。
平和外交で進めなければならない。友好関係を構築しなければならない。尖閣諸島に中国が進出してきている。こういうことばかりに目を向けていれば、関係の改善が出来ない。尖閣を解決したいのであれば、国際裁判所に判断を仰げば良いことである。
日本固有の領土である。この考えに固執していても良い関係は構築できない。それどころが危険なだけだ。しかも、報道もふくめて、領土問題を譲れない絶対のものだと考えている。平和のためには妥協しても何らかまわない。選挙を意識するから、平和主義に進めないのだ。
琉球列島に自衛隊ミサイル基地を並べるなど、アメリカにそそのかされた愚の骨頂の政策である。原爆を保有し、いつでも日本に投下できる中国に対して、先制攻撃など考えても無意味である。アメリカもそうした日本に対して、犠牲を払うような国では無くなっている。日米安保条約も見直さざる得ないだろう。
武力で対抗するという発想を捨てなければならない。戦争の形が変わっている。経済戦争である。国同士と言うより、企業の戦いと言うことになる。情報戦争である。IT戦争である。過去の武力兵器にこだわっていれば、いつの間にか支配されていることになる。
軍事的には 弱いものが生き残る道を模索すべきだ。先ずは、日本が日本という国土の中で、自立し安定した国になることである。その基板がしっかりしていれば、外交もその基盤を踏まえて主張が出来る。そして弱いものの連携である。