「ジャンボタニシ除草」そして料理
ゆであがったところ
炒めているところ
完成した料理
ジャンボタニシを料理してみました。けっこう食べられます。普通のタニシ料理と同じような味になりました。いくらか柔らかいかもしれません。子供の頃食べた味が懐かしいです。
田んぼの水を落としたら、ジャンボタニシが沢山いました。大きく立派に育っていました。田んぼで除草を頑張っていてくれたのです。除草剤を使わず、一度も草取りをしないですんだのはジャンボタニシの御陰です。草取りをしないですめば、自然農法の稲作は随分楽になります。
石垣島の初めての田んぼは上手くゆきませんでしたが、ジャンボタニシの除草効果だけは確認できました。ジャンボタニシをうまく使えば、除草は確実に出来ます。ジャンボタニシを除草に使おうとした人の気持ちが良く分かりました。
ジャンボタニシはもう駆除しきれない地域が沢山あると思います。小田原の一部の地域もそうなりました。ジャンボタニシを全滅させるほどの殺虫剤を使えば、環境への影響は怖いほどのものになるでしょう。うまく除草に利用して共存する道を是非考えてみて下さい。大型の機械化農業でも可能な技術がありますので、是非とも研究してみて下さい。
料理の前に「自給の田んぼのジャンボタニシ除草」をまとめておきます。
ジャンボタニシは田植え直後の3葉期ぐらいの小さな苗だと食べてしまいます。しっかりした大苗ならば食べられることはありません。5葉期の苗を植えれば食べられません。5葉期大苗は大型機械化農業でも可能な稲葉式農法でも推奨されています。またその後出てくる分ゲツもジャンボタニシは食べることはありません。
このことを肝に銘じておけばジャンボタニシの除草利用は可能です。五葉期のしっかりした大苗を田植えするのであれば、ジャンボタニシの被害は間違いなく無いです。もし被害があれば責任を取りたいぐらい確実なことです。但し苗によじ登り産卵をします。その時に苗が倒れてしまうと、倒された苗が食べられる可能性はあります。
そこで田植えでは出来れば二本植えにします。一本植えだったところでは倒されて食べられてしまった苗がありましたが、二本植えではジャンボタニシの被害はまったくありませんでした。大苗の二本植えこれが最善の対策です。
また、石垣島のように風の強いところでは一本植えよりも二本植えの方が強風に強いと言うことがあります。風対策ということもあるので次に石垣島でやる田んぼは二本植えにします。土壌が出来るまでは一本植えでは収量が少ないと言うこともあります。
田植え直後の1週間はジャンボタニシ対策をした方が良いかと思います。畦際に溝を作ります。田んぼの水全体を落とすと、畦際だけ水が溜まるようにします。田植えの時の淺水そのままでも良いです。それはジャンボタニシは水の無い場所は得意では無いからです。すぐ水のある溝にタニシは集まります。
田んぼ全体の水を浅くすると、畦際の溝の方にジャンボタニシは自然と集まります。ジャンボタニシを捕まえて食べたいときは田んぼの水を減らせば溝にあるまります。草が出ないのであれば、田植え直後の淺水はイネに悪いわけでは無いでしょう。
ジャンボタニシの密度を減らしたい場合は畦際の水路に集めて捕ればいいわけです。その溝の中に罠を仕掛けておけば、一網打尽になります。バケツを埋め込み、中にドックフードを入れておきます。必要であれば時々タニシ料理に使うことも出来ます。
田植え直後イネが活着するまでの1週間ほどはよじ登られると倒される可能性があります。この間は淺水にしておけば、溝の方にジャンボタニシは集まり、イネの方には出てきません。1週間が辛抱です。淺水でイネが良く根付いたところで深水を始めます。
イネが活着したらあとに、徐々に深水にしてゆけば、ジャンボタニシの除草が始まるわけです。それはもう完璧な除草です。ただの一本の草も出しません。出てくる草を食べ尽くします。コナギもヒエも完全に食べ尽くしました。しかし、それを見た近所の農家の方々はジャンボタニシが食べているとは認めてくれませんでした。そんなものかもしれません。是非これを読んだ方は信じてやってみて下さい。ただし、今いない地域に持ち込まない方が良いです。濡れ衣を着ることになります。
ジャンボタニシはなかなか巧みな行動をします。大きく移動したいときには身体の中に空気を取り込み水面に浮びます。すると風がどこかに吹き寄せます。だいたいに吹き寄せられるような所には草のある場所と言うことになります。株にとりついて産卵したり、食べたりするわけです。
人に見つかるとけっこう早く行動して泥の中に逃げ込んでしまいます。水が濁っ
ていなければ見付けるのは難しくないのですが、一度取り逃がすと案外見付けにくくなります。ジャンボタニシを捕るよりも、産み付ける卵を取る方が楽です。ピンクで目立つのですぐ採れます。卵さえ採れば、密度は増えません。卵に触ると手がかぶれるとか言いますが、何千回も素手で触りましたが問題ないです。まあ、手袋をしても悪くは無いですが。
ていなければ見付けるのは難しくないのですが、一度取り逃がすと案外見付けにくくなります。ジャンボタニシを捕るよりも、産み付ける卵を取る方が楽です。ピンクで目立つのですぐ採れます。卵さえ採れば、密度は増えません。卵に触ると手がかぶれるとか言いますが、何千回も素手で触りましたが問題ないです。まあ、手袋をしても悪くは無いですが。
先日、1反3セの田んぼで2人の方がジャンボタニシを集めてくれて、1時間ほどでしたが、併せて二キロありました。大きな奴が400匹ぐらいはいたでしょうか。それくらい普通に増えます。しかしイネにはまったく被害はありません。
取ったジャンボタニシは美味しく頂かなくては成りません。料理法です。
1,良く洗う。泥まみれなので大きなバケツに入れて、棒でかき回して洗います。5,6回水を替えながら洗います。
2,たっぷりの水で茹でます。泡が出てきますが、吹きこぼれないように沸騰してから15分は茹でました。
3,殻から竹串を刺して取り出します。
4,綿の黒い部分や卵らしき部分は取り除きます。良く取り除けばジャリッとしません。
5,再度洗って水を切って油で炒めます。バターが味的には最善のようです。
6,そのまま塩こしょうを強く振って食べるのが一つ。
7,もう一つは伝統的なものとして、砂糖、酒、味噌で味付けして軽くにます。
どちらの料理もけっこうな味でした。毎日人体実験に食べておりますが、お腹を壊すようなことはありません。料理時間は1時間ほどかかりますが、田んぼからの恵みと思うと、有り難くいただけます。つい酒が進むところが欠点と言えば欠点です。